砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年劇場公開映画 マイベスト10について書かせてください

2020年もは、コロナの影響で映画館に行く回数が減ったのが悔しいけども、映画館がやってることが幸せだったと噛みしめる年でもあった。この1年でブログに書いた本数が少なくて、ベスト10としていいのかわかりませんが、今年も好みで絞り込みましたので、よ…

なんかいろいろ(岩井堂聖子さんとかシベ少とか)

日本はお正月があるから、クリスマスは25日でスパッとおしまいという風潮があるけど、本場のクリスマス文化圏と同じように年明けぐらいまで続ければいいのになとも思う。同時並行で楽しむ混沌とした年末年始も悪くないはずだ。それとも、あれなのか、クリス…

外付け記憶としてのモノ(『ハッピー・オールド・イヤー』観たマン)

『ハッピー・オールド・イヤー』を観た。 映画『ハッピー・オールド・イヤー』予告編 星占いによると今冬に「土の時代」から「風の時代」に移行したらしい。土の時代は「物質やお金」に象徴される時代で、風の時代は「情報やコミュニケーション」などが象徴…

M-1グランプリ2020の感想を書かせてください

今年、全世界を覆ったコロナという脅威があったものの、たくさんの大人のおかげでM-1グランプリが開催されただけでもM-1好きの国民としてはスタッフ優勝!と賛辞せずにはいられない。自分は準決勝をライブビューイングで見てたのだが、ある組がネタを終える…

ニューヨークはまだ遠く(『オン・ザ・ロック』観たマン)

『オン・ザ・ロック』を観た。 名コンビ再び!ソフィア・コッポラ監督×ビル・マーレイ『オン・ザ・ロック』予告編 映画を見ていると、「この場所に行きたい!」と思う瞬間が多々ある。さすがにこのご時世、海外のロケ地はGoogle Mapでオンライン観光すること…

なんかいろいろ(最近書いてなかった)

2020年もあと1ヶ月だ。あっちゅーまの師走である。案の定、ブログの更新頻度が減ってしまった。この言い訳を何度も繰り返しながら、年寄りになっていくのだろうと未来のことを徐々に思いはじめる。 この年になってはじめて親知らずを抜いた。痛みはないもの…

これだよドラン!(『マティアス&マキシム』観たマン)

『マティアス&マキシム』を観た。 グザヴィエ・ドラン監督&出演!映画『マティアス&マキシム』予告編 色々あった2020年の日本で、よかったことのひとつ。それは1年で2本もグザヴィエ・ドランの新作映画が映画館で観れるということだと思う。きっと世界中…

笑いを誘う

芸能・エンタメに関する話題が好きでWebニュースもよく見ているんだけど、たまに一瞬読むのに詰まる瞬間がある。違和感のある言葉が、違和感なく至るところに使われているのだ。 たとえば「〇〇すぎる」という表現。これに対する違和感を持っている人は私以…

香水に乗じた思いつきを垂れ流す

私がYouTuberだったらやってみたい企画を思いついたけども、私はYouTuberはないのでラフをここに書いてみる。偶然ここを通りがかったYouTuberが、このアイデアを実現してくれることを願っている。 タイトル:香水チャレンジ 企画概要:瑛人の「香水」のMVを…

白鳥は哀しからずや(『ミッドナイトスワン』観たマン)

『ミッドナイトスワン』を観た。 9月25日公開『ミッドナイトスワン』100秒予告 白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ ー若山牧水 『ミッドナイトスワン』の終盤のあるシークエンスで、この短歌が頭に浮かんだ。世界を当たり前のように占め…

冷めない熱はテープの中に(『mid90s』観たマン)

『mid90s』を観た。 www.youtube.com 思えば遠くへ来たもんだ。時代はあっという間に2020年。90年代生まれの私は世紀を越え、年号を越えてしまった。ノストラダムスもガラケーもVHSもガングロギャルも過去には通り過ぎていって、人々はコロナにてんてこまい…

キングオブコント2020 ニッポンの社長のネタについて書かせてください

ニッポンの社長のキングオブコント決勝1本目のネタを繰り返し見るたびに、劇中で繰り広げられるボーイ・ミーツ・ガールに胸がキュンとする。青春の芳しさが私を刺激する。 このコントでまず、登場するのは半人半馬の高校生、ケント。ケントはその見た目から…

あのシーンまで遡りたい(『TENET』観たマン)

『TENET』を観た。 www.youtube.com もうビデオテープを使ってないのに、ふと「巻戻し」という言葉を発してしまうことがある。リモコンを見ると「早戻し」という表記だけど、「早戻す」という動詞は納得いかない。DVDであっても、「巻戻す」という言葉のほう…

90年代生まれ、定食屋で悩む

チェーンの定食屋に行くと十中八九悩み事が2つ生まれてしまう。1つめはメニューから何を食べるかということだ。昨日の夜に食べたもの、今日のお昼に食べたもの、料理ジャンル、食材を過去のデータとして答えを導こうとするが、期間限定の定食がそのデータ…

家族は変なもの(『星の子』観たマン)

『星の子』をfilmarksのオンライン試写会で観た。 芦田愛菜『星の子』予告編 子供にとっての世界は、家族による枠組みで出来る。比較するものが無いし、正邪の判別なども無いから、その枠組みを「当たり前」と思ってしまう。だけども、年齢や経験を重ねるに…

青春死亡前夜(『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』観たマン)

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』を観た。 www.youtube.com 幸福なことに教育を受けられた私達は、人生の初期において卒業式というイベントを経験する。たいていの人であれば3〜4回主役として出席する卒業式だが、言い方を変えてみれば、ネ…

第63回短歌研究新人賞の話

今年度の短歌研究新人賞に応募した作品が最終選考通過作に選ばれていました。9月号に10首掲載されておりますので、よろしければご覧ください。 短歌研究2020年9月号 作者:(株)短歌研究社 発売日: 2020/08/26 メディア: Kindle版 短歌の火を絶やさぬように…

酷暑をのりきる最善策

暑い。笑っちゃうぐらい暑い。真っ赤っ赤な天気予報見るだけでもう暑い。激辛料理を食べるテレビ番組のことを思い出してまた体感温度が上昇する。外に出れば、マスクがしっかり口の周りの熱気を閉じ込める。二酸化炭素を吐きながら、ああ温室効果ってこうい…

この世は波で、僕らも波だ(『WAVES』観たマン)

『WAVES』を観た。 www.youtube.com 自然界には直線が存在しないと聞いたことがある。その言葉を知ってから、外出するごとに「確かに」と思う場面に何度も遭遇する。白い雲も、海も、草花も曲線で出来ている。そういえば人間だって曲線だらけで出来ている生…

残留する高校生の記憶(『アルプススタンドのはしの方』観たマン)

『アルプススタンドのはしの方』を観た。 映画『アルプススタンドのはしの方』予告編 青春が30歳くらいにあればいいのになと思う。高校生活を青春の終わりとすると18歳を過ぎてしまえば、あとはどんどん遠くなる。人生は周回コースではないから、いつの間に…

なんかいろいろ(キチ4とかEVILとか)

なんだかブログを書くモチベーションが徐々に減っている。そんな自分のことが徐々に嫌になっている。きっと物書きの倦怠期だと信じているけど、ここはコツコツ行動に移していくしかないのかと感情を無にする。とにかく書こう。心のなかに「かくかくしかじか…

劇場で会いましょう(『劇場』観たマン)

『劇場』を観た。 www.youtube.com キャパの小さいシアターで演劇を一度見たことがあるが、その熱というか、かっこつけていえばグルーヴに圧倒されてしまった。同じ東京で生活していながらも、不思議な脚本をもとに、大きく声や身体を動かす彼らが眩しくて、…

母なる金切り声『mother マザー』観たマン

『MOTHER マザー』を観た。 長澤まさみ主演映画『MOTHER マザー』予告映像解禁、夏帆らも出演 自分はマンションに住んでいる。朝、支度をしていると、たまに女性の声と思われる怒声が静かな朝を貫くように聞こえてくる。どの部屋から発せられているかわから…

シアーシャ大好きおじさん2020(『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』観たマン)

『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』を観た。 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』6月12日(金)全国順次ロードショー お久しぶりです。シアーシャ大好きおじさんです。シアーシャ・ローナンが出ていると聞けば、なるべく…

それでも日常は続く(『デッド・ドント・ダイ』観たマン)

『デッド・ドント・ダイ』を観た。 ジム・ジャームッシュのゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』予告編 コロナウイルスの影響で、私達が日常と思っていたものは形を変えていき、新たなパワーバランスを示しながら私達のことを包んでいる。それは水のように掴…

夜朝まで

木曜日の朝は、起き抜けに「佐久間宣行のANN0」を聞くのが決まりになっている。基本的に朝から、エスプレッソのような濃いカルチャートークと、なぜか絶対潜んでいる、あるテーマのガチ勢(今回はセガだった)リスナーの有益な情報を頭に入れながら目をさま…

埼京線

www.nikkei.com 埼京線の渋谷駅ホームが山手線の隣に移動したらしい。嬉しい反面、いびつで不毛な徒歩の時間が消えると考えると寂しくもある。これで、なんとなく心の遠さを首都圏鉄道用語で例える表現は「京葉線の東京駅」ぐらいになってしまった。積極的に…

夏が来れば思い出す(『ミッドサマー』観たマン)

『ミッドサマー』を観た。そして今更書く。 www.youtube.com 「夏が来れば思い出す」という歌詞ではじまる童謡、「夏の思い出」の歌詞を見ても全然そんな景色を思い出として持ち合わせないことに気づく。水芭蕉も石楠花も、何色の花か知らないし、同様の理由…

なんかいろいろ(梨泰院クラスとか99ANNとか)

5月の中盤だというのに、もう夏日が何度かあるのにクラクラする。何度も四季を経験しているのに春から夏へシームレスに移行した年は無いと思う。その間に1日だけ、年イチで最っ高にお散歩したくなるちょうどいい晴天の日があるくらいだ。もっと、徐々にでい…

間もなく間をうめてくれ

いやはやオンラインで顔を出してコミュニケーションを取るのは難しい。こういう生活になる前からビデオ通話というものがあったのに、全く利用していなかった自分のことが少し嫌になる。ワイプ的リアクションもそうだけど、気になるのが会話のラグである。誰…