砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

映画観たマン

それでも日常は続く(『デッド・ドント・ダイ』観たマン)

『デッド・ドント・ダイ』を観た。 ジム・ジャームッシュのゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』予告編 コロナウイルスの影響で、私達が日常と思っていたものは形を変えていき、新たなパワーバランスを示しながら私達のことを包んでいる。それは水のように掴…

夏が来れば思い出す(『ミッドサマー』観たマン)

『ミッドサマー』を観た。そして今更書く。 www.youtube.com 「夏が来れば思い出す」という歌詞ではじまる童謡、「夏の思い出」の歌詞を見ても全然そんな景色を思い出として持ち合わせないことに気づく。水芭蕉も石楠花も、何色の花か知らないし、同様の理由…

初恋とはなんぞや(『初恋』観たマン)

『初恋』を観た。 www.youtube.com 「初恋」という言葉ほど外面が良すぎるものもないだろう。言葉から漂うロマンチックやスイートさと裏腹に、ほとんどの初恋の後味は苦くジャリジャリとして、弱い呪いのように大人になった今日でも、わずかに自分の中に在留…

ハッピーエンド平面説(『ラブ・セカンド・サイト』観たマン)

『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』をオンライン試写会で観た。 目覚めると 一目惚れした妻との出会いはなかったことに!映画『ラブ・セカンド・サイト』予告編 「関東地方は今日の深夜から早朝にかけて雪が降り積もるでしょう」と、キ…

人生ってワンカット(『1917 命をかけた伝令』観たマン)

『1917 命をかけた伝令』を観た。 www.youtube.com 1917年はロシア革命があった年ということを今でも覚えている。その理由はネタ番組で観たドランクドラゴンの家庭教師というコントだった。語呂合わせで歴史の年号を覚えるというくだりで、家庭教師役の塚っ…

魂を背負っていきる(『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』観たマン)

『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』を観た。 グザヴィエ・ドラン最新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』特報 なんだか物の順序が気になってムズムズすることがある。たとえば、ブックオフの漫画コーナーで、並べられた漫画が5巻、6巻、6巻、7巻、6巻…

身体的障壁と大人への障壁(『37セカンズ』観たマン)

『37セカンズ』を観た。 映画『37セカンズ』予告編 スマートフォンをいじりながら「ああ、もうこんな時間が経っている」の気づきを、人生であと繰り返すのだろう。でも、この数分の無駄も明日になれば忘れてしまう。最短で1時間後には忘れている。無駄遣い…

テレビの向こうは何がある(『さよならテレビ』観たマン)

『さよならテレビ』を観た。 薄っぺらいメディアリテラシーはもういらない!映画『さよならテレビ』予告編 メディアに関するWebの記事やツイート限りの情報だが、テレビの主な視聴層は60代以上で、テレビ局もそれをターゲットにした番組作りをしているらしい…

エル・ファニング大好きおじさん(『ティーンスピリット』観たマン)

『ティーンスピリット』を観た。 映画『ティーンスピリット』(1/10公開)予告 ひとりの部屋で流す音楽ほどの精力増強剤ってあるのだろうか?家に戻ってきて、居間の灯りをつける。アウターを脱いで、手洗いうがいをしたら準備完了。かけたい音楽を大きい音量…

歴史になって分かること(『ジョジョ・ラビット』観たマン)

『ジョジョ・ラビット』を観た。 タイカ・ワイティティ監督がヒトラーに!映画『ジョジョ・ラビット』日本版予告編 子供の頃に、ピンときていないことが、今振り返ってみると歴史のとんでもないひとコマだったということがある。関東に住んでいた私の場合で…

階段映画の時代(『パラサイト 半地下の家族』観たマン)

『パラサイト 半地下の家族』を観た。 第72回カンヌ国際映画祭で最高賞!『パラサイト 半地下の家族』予告編 2月のアカデミー賞に向けて、なんだか映画について詳しくない人たちもソワソワする季節になってきた。ちょっと前まで『ジョーカー』が、映画の話題…

令和の張り込み方(『エクストリーム・ジョブ』観たマン)

『エクストリーム・ジョブ』を観た。 www.youtube.com テレビや映画を観ていると「あれって、元ネタなんなの?」と気になる瞬間が生まれてくる。たとえば、刑事ドラマ。犯人を確保しようと、電信柱の影から昼夜に渡って犯人の張り込みを行う先輩刑事、そこに…

ゾンビと共に生きる(『ゾンビランド ダブルタップ』観たマン)

『ゾンビランド ダブルタップ』を観た。 www.youtube.com 人間、死にたくなるときはあるけど、生きていればきっといいことがある。そのことをエンターテインメントを介して強く教えられた。生まれる前に解散していたバンドの再始動、伝説の漫才師の復活、あ…

2019年劇場公開映画 マイベスト10について書かせてください

2019年もなるべく映画館に足に運んで、劇場公開された映画を観に行ってきました。心を揺さぶられる映画、考えさせられる映画、愚痴ってしまいたくなる映画、色々ありました。私の個人的見解ですが、ベスト10を決めましたので、よろしければご覧くださいませ…

今も輝くClassic(『ドクター・スリープ』観たマン)

『ドクター・スリープ』を観た。 www.youtube.com 「観たことがないけど、知っている映画」は誰でも持っていると思う。恥ずかしながら私は『インディー・ジョーンズ』や『天空の城ラピュタ』などを観たことがない。こうやって映画についてボソボソと書いてい…

こんな世界、一回ぐらい(『ブルーアワーにぶっ飛ばす』観たマン)

『ブルーアワーにぶっ飛ばす』を観た。 「ブルーアワーにぶっ飛ばす」予告編 夜ふかしして眠れないときに、家から最寄りの駅のコンビニまで歩いたことがある。いつもは忙しなく人々が歩いている駅前はガランとしていて、駅前としての目的をなくしているよう…

「私とビートルズ」のエピソード、誰でも持ってる説(『イエスタデイ』観たマン)

『イエスタデイ』を観た。 映画『イエスタデイ』予告 現代人は生活していれば、必ずザ・ビートルズを聞いている。CMや店内やイベントのBGMで、何度も、そして何曲も耳が覚えている。私だって中学校の英語の授業でビートルズを何度も聞いた。リスニングのウォ…

って恐ろしい(『エイス・グレード』観たマン)

『エイス・グレード』を観た。 Eighth Grade | Official Trailer HD | A24 時の流れは恐ろしい。2019年である。もう”21世紀”という言葉自体にも新しさがなくなってしまった。週刊誌で水着を掲載しているグラビアアイドルの小さい文字で書かれたプロフィール…

英語字幕をくれよ(『ブラインドスポッティング』観たマン)

『ブラインドスポッティング』を観た。 www.youtube.com バディムービーが好きだ。主人公2人の関係性にニヤニヤしつつも、2人が力を合わせて敵に立ち向かう姿や、ゴールへ足並みを揃えて向かう展開に心を動かされる。今年の作品で言えば『グリーン・ブック…

底で笑う男(『ジョーカー』観たマン)

『ジョーカー』を観た。 www.youtube.com TEDにこんなスピーチがあった。スウェーデンのある大学の研究結果によると、笑顔の人を見て、しかめっ面になるのは難しいとのこと。笑顔には伝染しやすい性質を持っているからで、人間は他人の笑顔を見て反射的に真…

ドッペルゲンガーはどこにでもいる(『アス』観たマン)

『アス』を観た。 www.youtube.com 自分によく似た人間はこの世にあと2人いて、その人に出会うと死んでしまう。ドッペルゲンガーに関して、こういう都市伝説を聞いたことがある。ならば、私はかなり致死率が高いと思う。幸いにも、自分に似た人には直接出会…

もうひとつの1969年8月9日(『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』観たマン)

『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』を観た。 www.youtube.com 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が楽しみだった私は、8月にシネマカリテで上映していたこの作品を予習として見に行っていた。我ながら良い努力のかけ方だと思う。 『OUAT…

映画って最高だな(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』観たマン)

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観た。 www.youtube.com 待ってた。このときを待ってた。クエンティン・タランティーノ監督が9作目に「シャロン・テート殺害事件」をベースにした映画を製作中であるというWebニュースを読んだときから映…

最後にやり残したこと(『火口のふたり』観たマン)

『火口のふたり』をオンライン試写会で観た。 www.youtube.com 恋人だった人のSNSのアイコンが、突然ウェディングドレスを着ている写真になっていたことがある。その人とは連絡もしばらくとっていなかった。結婚を決めた人がいること、その彼がどんな人間な…

今日も夏のどこかで(『Summer of 84』観たマン)

『Summer of 84』を観た。 SUMMER OF 84 Trailer (2018) 「大人になる」って「物事を知りすぎってしまった」ことだと思う。日々の生活の中で、自分の所属する社会の答えや常識を知っていれば大抵のことはやり過ごせるわけで、だけども、その答えや常識に固定…

ゾンビだって鮟鱇だって(『WE ARE LITTLE ZOMBIES』観たマン)

『WE ARE LITTLE ZOMBIES』を観た。 "WE ARE LITTLE ZOMBIES" Official Trailer 昔はなかなかカルトだったゾンビ映画も、今では市民権を得た気がすると思うのは私だけではないはずだ。きっと渋谷でゾンビの認知度調査をやったら100%だろう。(渋谷だから)そ…

現実と虚構のシンクロニシティ(『天気の子』観たマン)

『天気の子』を観た。 映画『天気の子』予報① 予告ではなく予報なのが、もう素晴らしい。 映画や音楽、漫画もそうだけどコンテンツにアンテナを張っているとシンクロニシティに出会うことがある。別々の映画で、同じ挿入曲が使われていたり、たまたま読んで…

ファブらせていただく(『ザ・ファブル』観たマン)

『ザ・ファブル』を観た。 www.youtube.com およそ2年半前に販売された『ザ・ファブル』の第1巻に衝撃を受けたことを覚えている。帰りのスーパーで買物を済ませるように淡々と殺しのミッションを完遂させるファブルと、一般人の仮面を着けての「日常という非…

ガイ・リッチー総決算(『アラジン』観たマン)

『アラジン』を観た。 「アラジン」本予告編 女友達あるあるをひとつ。「女友達にひとりはカラオケでホール・ニュー・ワールド歌うやつがいる」これ、実際の学生時代の女友達もそうだったし、カラオケで悪趣味ながら他人の履歴を遡ると、絶対ホール・ニュー…

釈迦澤まさみ(『コンフィデンスマンJP ロマンス編』観たマン)

『コンフィデンスマンJP ロマンス編』を観た。 映画『コンフィデンスマンJP』予告編 優越感というのは恐ろしい。それ自体なんの利益にもアドバンテージにもならないのに、不思議と自分に精神的な鎧がついたと勘違いしてしまう。たとえば「あのバンドのライブ…