『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』を観た。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』6月12日(金)全国順次ロードショー
お久しぶりです。シアーシャ大好きおじさんです。シアーシャ・ローナンが出ていると聞けば、なるべくどんな映画も観たいと思っているし、シアーシャが選挙に出たいというのなら後援会会長を名乗り出たいし、シアーシャがしっかりした音響施設の部屋がほしいというなら配線まで手伝いたいと思っている。
そんなシアーシャの最新作が『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』という作品だ。これは、アメリカ文学の傑作であるオルコットの若草物語がベースになっている作品だ。しかも、監督・脚本が『レディ・バード』と同じグレタ・ガーウィグと来たもんだから、シアーシャ大好きおじさんにとっては勝ち確なのである。ありがてえ。
4姉妹のシアーシャ以外の登場人物も豪華で、エマ・ワトソンに、『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー、エリザ・スカンレン、4姉妹の家のご近所の金持ち息子にティモシー・シャラメと、お祭りみたいなもん。全く洋画に興味のない人に素っ気なく言うならイギリス版の『海街diary』みたいなことでいいと思う。それだけのメンツなのだ。
物語は、主に次女であるジョー・マーチ(シアーシャ・ローナン)の目線で描かれ、過去と現在が行き来する複雑な展開で進んでいく。そのシステムを理解するのに時間がかかったが、過去は赤をベースにした映像トーン、現在は青をベースにした映像トーンで表現されていることに気づいてからは、しっかりと話に集中することができた。
今でこそ多様な生き方が認められつつあるものの、この当時は「結婚すること=女性にとってのハッピーエンド」が当たり前であった。その常識に疑問を感じて、ただ物書きとしての成功を目指すジョーのひたむきな日々と、その周辺で起こる家族間の様々なエピソードを目の当たりにして、私達はどんなかたちであれ、このマーチ家の幸せを願わずにいられない。私にも別の家族を養うだけのお金持ちであれば、可及的速やかにこのマーチ家を支援するのに。