砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

文京区で耳をすまして

ラッキーなことに『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム』のチケットが当たった。前回の日本武道館に行ったときのことをブログに残していたけども、それが5年前だったことに驚く。武道館のステージの真ん中からサンパチマイクが競り上がってきた瞬間は鮮明に覚えているけども、そんなに昔の出来事だったのか。あれから世界はたっぷり様相を変わってしまったけども、ニッポン放送の土曜25時からの2時間だけはまったく変わらなかった。

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最寄りの駅から移動して総武線に乗り換える。『Orange』の歌詞がよぎる。車両でラスタカラーを着こなしている人が2人いて、この人たちと水道橋に向かうんだなあと思うと少し嬉しくなる。水道橋に降りると、ラスタカラーに加えてピンストライプのユニフォームを着た人たちも増えてくる。改札を出て、東京ドームへ近づくにつれて人口密度が少しずつ高くなる。前日のラジオで言っていた幟を見つけて、何枚か写真を撮る。

 

どこが最後尾かわからない列の流れに任せてドーム内に入る。こころなし携帯の電波がよろしくない。移動するのにも一苦労なぐらいな混雑で男性用トイレに並んでいる間に生サトミツと青銅さんを見逃してしまう。なんとか開演時間までには済ませて、その時を待つ。

オープニングの「おともだち」のアニメーションでさっそく感極まる。この15年の間に学生から社会人になった人が一体何人いるんだろうとドームの中を思わず見渡す。そのアニメが終わると、画面には一面のとうもろこし畑を歩く若林が映る。野球場でとうもろこし畑が映るとなれば、そりゃ『フィールド・オブ・ドリームス』だ。一方、春日側の煽りVが『メジャーリーグ』というのもシビレた。野球映画で対比しつつ颯爽と姿を表す二人。ドームを自転車で一周する若林が想像している以上に早い。

たとえ、東京ドームであってもラジオブースがあればあっという間にキーステーションになってしまう。若林のUber Eats配達員として働く話、春日の阿佐ヶ谷・長楽のポークライスを再現しようと奮闘する話どちらも素晴らしかったし、再現したポークライスをひとくち食べて何か思いにふける若林の顔を見て嬉しくなった。長楽の外観もポークライスの味も知らないのに。一瞬、HEY!たくちゃんがポークライスの調理動画をYouTubeにあげてたんだけど、すぐに非公開になっていた。また不正をしたのかな。

春日vsフワちゃんの試合は、春日が伝説の大仁田の入場をやってきたときはたまらなかった。大仁田はパイプ椅子を持って入場して、花道の真ん中でタバコを吸うのだけど、春日は具の入っていないラーメンをすすっていた。パロディの細かさにその座席ブロックで一番大声で笑っていたと思う。壮大なプロレスごっこなのにしっかりプロレスをやっていて、リスペクトに溢れていた試合だった。


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WAKABAYASHIのDJプレイでは、あの2人組が出てくるのかと思ったけども、『Orange』のイントロが流れ出したときにぶわっと鳥肌が立つ。ポップスター、星野源の登場だ。彼も長楽に通っていたという話も良かった。もしかしてスターダムにのし上がる前の二人が同じ町の中華料理屋で同じ時間にご飯を食べていたかもしれないと考えるだけで胸が高鳴る。


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興奮冷めやらぬ中、浅草キッドが流れ始める。徐々にこのお祭りの終りが近づいてくることを悟る。淡々と「しんやめ」のコーナーが始まると体感時刻が2時50分ぐらいになるのが不思議だ。カラテカ矢部のネタでドームがどっと湧く。ハガキ職人でもないけどすごい幸せな瞬間だった。聞く場所は違えど、みんな同じ瞬間に笑ってきたんだな。

一通りエンディングのような雰囲気が漂ったあとに、武道館のときと同じようにサンパチマイクがすっとステージへ競り上がる。アナログフィッシュが流れながらステージへ向かって二人は花道を歩く。その花道には、むつみ荘から武道館までこれまでの主な会場が描かれていた。

野球にプロレスに音楽ライブ。ラジオイベントでありながらも、ドームでやってみたいこと詰め合わせをやったようなライブだった。そして漫才もやってしまうのだから恐ろしいコンビだ。本当にすごい瞬間に立ち会ってしまった。生きていてよかったなあ。武道館のときと同じように昨日のことのように思い出せるイベントだった。SpotifyにあったオードリーANNin東京ドームのプレイリストを聞きながら水道橋から日常に戻った。