砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

季節外れ

11月でもこんな暑かった日々があったのに、「季節」って一体なんだっけ?と再定義したくなることがある。せっかく仕舞った半袖Tシャツを1〜2枚だけを復活させたけど、しっかり11月らしい11月な日々(特に朝夜)になってしまったので、半袖たちがゾンビみたいになってしまった。

そんなわけで、私は最近スイカゲームを買った。流行ってるスイカゲームを買うタイミングとしての外れているし、スイカのゲームを買うというタイミングとしてもズレている。外れ外れ購入したとしても、シンプルなルールだから毎日コツコツ遊んでしまっている。

しかし、コツがなかなか掴めずにスイカを作るのがとっても難しい。メロンまでは上手くいくのだが、スイカの作成に成功したのは事故的にできた1回のみ。小さいさくらんぼが底に溜まりだして、だんだんと詰み始め、桃かパイナップルがカゴから飛び出してゲームオーバーになる。

そういえば、今年の夏にスイカを食べていない気がする。一人暮らしをしているのだが、どうしてもフルーツを食べる習慣が少なくなるし、食べようと思っても、ジャムかジュースで、果実となると、カットパインやカットリンゴ程度だ。カットスイカを買わなかったことを急に後悔する11月。スイカを食べなかったからスイカを作れないのか。スイカバーじゃもちろんダメということは薄々気づいている。

いつの日かスイカを計画的に作れるようになりたい。いっぱいスイカを出荷するのだ。盛れた生産者の顔つきで、スーパーに何玉も並んだ子供のようなスイカに目を細めながら、御婦人がスイカをこんこん叩く様子を後ろから見守りながら、その先の家族団らんの様子を想像したい。自分が社会に貢献していることに満足しながら、家で食べるスイカの味はきっと美味しいだろう。

そんな成功を夢見ながら、今日もぐるぐる勝手に回りだすパイナップルに頭を悩ませながら果物たちを落下させている。