砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

なんかいろいろ(平成に生まれてよかったこととか)

令和という元号にも違和感がなくなってきた今日このごろ、平成に生まれてエンタメを享受してきてよかったと思うことがいくつかあった。

 

まずは横浜アリーナで行われていた「男・出川哲朗還暦祭り」だ。出川さんだけでなく、ウッチャンナンチャン、ナイナイ、さまぁ~ず、バカリズムなど錚々たる面々がイベントに出るというので、生で見てみたい!というミーハーな気持ち爆発でチケットをゲットした。

 

イベントは平成バラエティの詰め合わせみたいな夢の空間だった。狩野英孝が、ロンドンハーツで誕生した音楽のカリスマ 50TAで還暦をお祝いすれば、さまぁ~ずが登場したあと、大喜利大会が突如開催され、ウッチャンが○×をつける。月曜の深夜に見ていた内村プロデュースの光景が目の前で繰り広げられる。(しかもバカリズム大喜利に参加している!)

 

ナンチャンは、笑う犬から誕生したはっぱ隊を披露するし、太田プロオールスターズ+哲ちゃんの熱湯風呂コーナーも行われた。アリーナの中央ステージから、熱湯風呂が競り上がってくる瞬間はゾクゾクした。おじさんたちがわちゃわちゃしながら(裸になったからマイクが使えず)熱湯風呂に次々と入っていく様子は不思議と感動的だったし、突如流れ始めた「白い雲のように」は意味が分からなくて最高だった。みんなで手を振りながら歌ってる姿にはグッと来た。

 

哲ちゃんは、最後には落とし穴にハマって粉まみれになって、それもカッコよかった。画面の中で行われていた平成バラエティの光景がライブで行われていて、しかも横浜アリーナで1万人以上の人々が笑っている。ネットではいいともの最終回の再来と表現していた人もいたけど、すごく納得いくし、なかなか昔より同じもので共有しづらくなった時代におけるマスバラエティの最終回にも感じた。テレビっ子に生まれてつくづく良かったなと思った3時間だった。

 

 

単発でやっていたヤーレンズANN0も、色々と見聞きした平成の記憶を刺激していく内容で最高だった。ジャスティン・ティンバーレイクから始まって次々と2人の口から溢れ出るたくさんの固有名詞を浴びるたびに記憶回路が疼いてニヤニヤが止まらない。

 

アサファ・パウエルパウエル国務長官→元オリックスのパウエル→JP→モノマネのJPと、スポーツと政治、芸能が次々とリンクしていくのがたまらない。

 

自分は、一時期格闘技も見ていたので、格闘家ゾーンになったところも大好きだった。全盛期ボブ・サップ情報もめちゃくちゃ記憶している。たしかにサップ歌うたってたよな。『SAPP TIME』のジャケットがマイケル・ジャクソンの『スリラー』オマージュと気づくのはだいぶ大人になってからだった。

 

フランソワ・ボタという格闘家の名前も令和のラジオで聞けるとは思わなかった。ボクシングチャンピオンで鳴り物入りK-1に転向したけど、結局蹴りの対策が上手くできずに結果を残せなかったおじさん(でも晩年はいいとこまで行ってた)、パンチを打つときすごいうるさいおじさん、ダウンしたシリル・アビディを殴っちゃって反則負けになったおじさんだ。(ボタのことめっちゃ覚えているな…)

 

リスナーからのメールをほとんど読まないから、雑談感が増していたのもよかった。ほとんど出たキーワードを調べることなく二人の雑談について行けていたのは間違いなく過去の自分が平成のテレビやネットから影響を受け続けていたからだ。よくやったよ、過去の自分。