砂ビルジャックレコード

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ウェアラブル振動パック(『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』体感したマン)

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』を観た。もとい体感した。

 


映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』新予告

 

体感したのである。というのはどういうことか。先週、TOHOシネマズ日比谷がオープンした。そのオープニング記念のイベントとしてジュマンジの先行公開がある付加価値を付けて行われている。映画を見るだけでなく不思議なベストを着るという付加価値だ。その不思議なベストには振動装置がついていて、映画のシチュエーションに応じてブルブル震えだすというやつだ。ニンテンドー64世代なのでなんとなく振動パックを思い出す。

 

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こんなん装飾ついてるベスト着て観る。荒々しい「マジ」の文字。チケットを観たらどうやらこの回は「ジュマンジ」でなくて、「マジジュマンジ」というイベントらしい。マジ、マジジュマンジだ。

 

前作の『ジュマンジ』はボードゲームだったが、今作はビデオゲームだ。それもカセット。もうカセットをフーフーしているキッズなどいないというのに!(本編ではフーフーのシーンはなかったし)ほんの出来心で「ジュマンジ」を起動し、プレイヤーキャラクターを選んでしまった高校生4人がゲームの世界(=ジャングル)に巻き込まれるところで話がスタートする。そして重要なシーンでぶるぶるしだすウェアラブル振動パック。大きくなる音楽とのあわせ技でまるで自分がゲームの世界に入ったかのようだ。2回ほど携帯のバイブと間違う。電源はOFFにしていることに後から気づく。

 

で、ゲームの世界編でのキャラ配置が本当に絶妙だなあと。現実世界のパーソナリティはそのままに外見やスキルがゲームキャラクターになっているのだ。ナードな男の子ならムキムキマッチョマン。スクールカースト上位そうなやつがサポートキャラといった相反するアバターになるというところも良いが、自撮り大好きガールが小太りおじさん博士になる設定にアメリカを感じる。見た目はおじさんだが中身はインスタ女というキャラクターの構成により、多様性というアメリカらしいハードルを突破している。その内面キャピキャピおじさんを演じるジャック・ブラックがめちゃくちゃ面白い。ときたまジャック・ブラックが可愛く見えてくる瞬間があるほどだ。

 

プロレス大好きの私からしてみたら、主人公のアバターを演じたドウェイン・ジョンソンa.k.aロック様の妙技を味わいっぱなし。映画内の初登場シーンで眉毛つりあがってるだけでもう大満足。プロレス的なアクションシーンも楽しめるし、"ロック様”としてのいじりも炸裂している。そんなピープルズチャンピオンのくせに、性格はなよっとしているギャップもえぐい。その設定を完成させただけで、この映画が面白いことは確定的なのだ。準備が大事。ウェアラブル振動パックなしでも充分楽しめる作品だ。