ほら、やっぱり「ジャムーティー」ってまがいものだったんだと、1ヶ月前に花粉症の自覚を持ち始めた私に言ってあげたい。幸いにここ最近は目のかゆみのなくなってきたので、本格的に花粉症だったな、、、私と感じる日々である。来年の春にジャムーティー難民は一体何にすがるのだろうか、Yahoo!リアルタイム急上昇ランキングが楽しみである。
休日の晴れた朝、せっかく良い天気だったので家から最寄りからひとつ遠くの駅へ歩いた。あまり見慣れていない住宅街を通っていたら、前方に見える鉄骨2階建てのアパートへ。5人組の集団がぞろぞろと階段を登ってアパートの奥へ入っていった。大体3〜40代の男女だろうか。その鉄骨アパートは年季が入っていて一人暮らしの若者が住んでいそうな見た目だった。まだかろうじて夜に宅飲みをするなら理解できるものの、過ごしやすい日中だったので違和感があった。
彼らは何のためにアパートの中へ消えていったのか、その答えはわずか数分後に見つかった。その最寄りのひとつ先の駅にもうすぐ着くところになって、先程と同じような鉄骨2階建てアパートが見えてきた。その鉄骨2階建てアパートの2階から、カンカンと鉄の階段を降りてくる音が聞こえてくる。アパートから通りに降りてきた人たちが5人だったのだ。
私はまだ公になっていない真実に気がついてしまった。そう、日本にワープステーションが存在するのだ。日本中にある鉄骨2階建てアパートのとある一室は他の鉄骨2階建てアパートに瞬間移動できるようになっている。私は偶然、そのワープ前／ワープ後に出くわしてしまったのだ。もしかしたらワープ前にその5人組の誰かに顔を覚えられているかもしれないと危機を察知した私は、なるべくワープ後の5人組に関心が無いふりをして、そそくさと彼らを抜き去った。
彼らがそれぞれ運んでいたスーツケースには何が入っていたのだろう。そんなことを考えながら駅へと着いた。ワープできる世の中がもう近くまで来ているのなら、徒歩で駅までやってきた自分が少し馬鹿らしく思えたけど、さすがにサービスがローンチされるまでは鉄骨2階建てアパートの奥へ踏み入れる勇気はない。
