砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

2024秋・大阪旅行3

これの続き。冬になるまでには終わりますからね。

takano.hateblo.jp

メトロに揺られながらたどり着いたのは万博記念公園岡本太郎が好きな割には一回も行ったことがなくて、今度大阪に旅行するなら太陽の塔へ行きたいと決めていた。当日の天気予報は雨で、ホテルを出た頃にはポツポツと降っていた程度だったが、ちょうど万博記念公園についたころに本降りという感じであった。

万博記念公園に入場して最後にびっくりしたのは太陽の塔をバックに写真が撮れるフォトスタンドがあるところだ。ひとりでやってきた私にも優しい。太陽はすべての生命に平等なのだ。セルフタイマーをセットして写真を撮るが、自分が見切れてしまったり意外とうまくいかない。フォトスタンドの周りは人の流れが多いので早急にいい写真を撮りたいのだけどうまくいかない。雨はだんだん強くなってきた。自分の無表情以外は完璧なショットが撮れたところで妥協して、太陽の塔の内部見学へ行く。

太陽の塔の根本の部分から階段を登りながら進む。最初はアメーバで上へ行くにつれ、それがだんだん恐竜やら哺乳類やらに進化していく。この頂上に今があるのだなあと地球の歴史に勝手に思いを馳せる。ほんと自分の人生なんて一瞬なんだなあと嬉しくなった。自分の前に家族連れがいて、そのうちお父さんっぽい人が当時の万博の話をしているのが聞こえてくる。そういえば来年は万博だ。

公園の中央広場みたいなところでシェフワングランプリ主催?の餃子フェスみたいなのをやっていた。そのイベントスペースに入るのにも別途有料らしいので諦めた。有料の施設内に、さらに有料の施設があって、そこで有料の餃子を食べるほどの餃子好きではないことを思い知らされる。雨の中は餃子は体があったまらないし、せめてラーメンフェスだったらなあ。雨はときにある生命に不平等だ。会場でやっていたデルマパンゲの漫才だけが聞こえてくる。

なんばに帰ってきた時には、もう14時ぐらいだった。お昼をまだ食べていなかったので道頓堀にある自由軒で名物のカレーとカツを頼む。「織田作之助も愛した味」との張り紙が書かれていたけど彼のことは名前しか知らない。でもカレー好きなのでいい人なのは確かである。

ドライカレーのようにすでに味がついているライスの真ん中に生卵が乗っていた。名物のカレーを食べる前にカツを一口食べる。やわらかくて美味しい。その余韻を残しながらカレーも食べる。まずは生卵を混ぜずに外側のライスをすくって一口。今度は生卵をくずしながら一口。そしてテーブルに置いてあるソースを一回りかけた後で食べる。まだまだパーティーは終わらない。スペシャルゲストのカツがいるのだ。カレーの皿にカツを移動させて追いソース。濃厚なカツカレーで大団円。作之助はこの最高の食べ順セットリストを知っていたのかは定かではない。

 

あとひとつぐらいで終わります。