少し前になりますが、大阪に3泊4日の旅行に行っておりました。日帰り出張のかたちで大阪に行ったことは何度かあるのだけれど、じっくりと大阪観光をしたことってそういえば無いなということで、まとまった時間を作って楽しむことにしたのです。
ただ、大阪に行くだけだとダラダラしてしまいそうなので、大きな目的を2つあらかじめ決めておきました。ひとつが、大阪カレーをひたすらたべること。カレー好きの私にしてみれば大阪は”聖地”にあたります。だったら胃袋がやれるだけ、喉がやれるだけ、カレー食ったらんかい!という気持ちで臨みました。定番グルメなんてスルーよ。
ふたつめは小沢健二のライブに行くこと。5月に武道館でやるのに、わざわざ大阪城ホールのチケットを買うという、美浦所属の馬が阪神走るみたいなことを選択したわけです。チケット買っちゃえば行かざるを得ないという状況にもなっているのです。
新幹線に飛び乗り(しっかり10分前からホーム待機した上で)、一路大阪へ。色めき立つゴールデンウィークの車内に飲み込まれてなんだか私も楽しくなる。素敵な平面移動タイム。とか言ってる間に新大阪着。
ホテルのチェックインまで少し時間があるから、近くの商店街をうろつく。ほどよい人の戯れ。やはり東京の人口密度は江戸から何にも変わってない。江戸の息苦しさに知らんぷりをしつつ、少し余裕の生まれた心を持った私の目に映るのは半球の小宇宙。そうだ、そうだよな。大阪に来たらたこ焼きを食べるのが正答だし、漢字テストで「小宇宙」が問に出されたら解答欄に「コスモ」と書かねばならない。数時間前の東京にいた自分のことを棚にあげ、むしろ、新幹線の棚に上げたまま忘れたことにしてたこ焼きを買う。やっぱり美味しい。
すっかり昼食としてたこ焼きを満喫したあとに、悠々とホテルにチェックイン。大きな荷物を早々に投げ捨て、アメ村へ。実はアメ村で新しい古着を買うのも密かな目標だったのですふひひ。その道すがら、大阪の友人から連絡が。どうやら自分がSNSに、大阪に来ていることを投稿したのを見たらしい。夜はカレーと決めていたが即計画変更。彼と晩御飯を食べることに。これこそ一人旅。伊達に急旋回はしてないぜ!
待ち合わせの時間までにアメ村でショッピング。もちろん、どのお店がいいとか悪いとかわからないので、入りやすそうな雰囲気のお店をちらーっとみながら、私のことを呼んでいる衣服を探す。
ナイロンのジャケットを物色していると女性の店員さんが声をかけてきた。「さっきも探されてましたよね?」ここの店に入ったのは初めてだ。全く予想外のセリフに「いや…ちがいます」と黒目がきゅっとなる。別の人だということに気づいた店員さんは「すいません。新手のナンパやないので」と恥ずかしそうに謝る。この状況に冷静に「新手のナンパ」というツッコミを入れる店員さんに大阪府民の語彙力の高さを垣間見た。
このお店なら、この店員さんならなにかいい服に出会えるのではないかという直感を信じて、欲しい系統の服を探す。店員さんがおすすめしてくれた服の中に…あったよ、いいやつ。試着したらますますその服を好きになったのですぐに購入。アメ村の出会いで、早速大阪旅行の元をとった気分になる。
るんるん気分で友人と合流する。梅田のお初天神というところが飲み屋街として有名だそうで、そこの一軒で久々の再会に乾杯する。結局、同級生が今何やってるとか、間もなく結婚しそうなやつとか、そういう話に落ち着く。殻ごと串焼きにされたうずらの卵が美味しかった。
こんなに串刺しにされたフォトジェニックなものがあるだろうか!
友人が、梅田駅のミックスジュースが美味しいと言うので、締めとして行くことに。150円でプラスチックのカップいっぱいに注がれるミックスジュース。すべての色を混ぜると黒になるというけれど、すべての果物を混ぜると何色になるだろう、とこのミックスジュース色としか表現できないジュースを見て思う。ひとくち飲めば、程よい冷たさと甘みで、シャキッとする。うん、これも締めとしてアリだ。夜のうちから翌朝を引き寄せているような感覚に陥る。もっと暑い季節になれば美味しいんだろうなと妄想していたら飲み終わってしまった。
大阪通なので飲んだ締めはミックスジュース#ほぼ初見 #ミックスジュース #梅田 #osaka #聴こえてくる関西弁トークにニヨニヨしているよ
たった一日で大阪遊びの中級者となったわけです。やったね。
次、2日目行きます。