砂ビルジャックレコード

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果たして語れるのか俺(『レディ・プレイヤー1』観たマン)

『レディ・プレイヤー1』を観た。


READY PLAYER ONE - Dreamer Trailer [HD]

 

ぼくたちスピルバーグ先生の最新作。もう公開前からワクワクしていたキッズはどれだけいるのだろうか。ええ私ももちろんそのうちのひとりでした。今からこの『レディ・プレイヤー1』の感想を書こうとしているのだが、この大作語れるのか。なんだか「地球とは…」とか「西暦以降の世界は…」というのを語るぐらいの難易度ではありますが、がんばってみるよ。

 

仮想のゲーム世界オアシスを舞台にした大アドベンチャー。手に入ればオアシスの創始者の遺産を総取りできる「イースターエッグ」を巡って、世界中のプレイヤーたちがオアシスを冒険する。3つの鍵をいち早く手に入れたものが「イースターエッグ」を手に入れられるのだ。

 

主人公のウェイド/パーシヴァルが、持ち前の探究心(しっかり言うならオタクっぷり)を見せてこのオアシスに隠された謎を次々と明かしていく。不完全なヒーロー が活躍すると私のエモセンサーも反応せずにはいられない。VRゴーグルが段々カッコよく見えるのは何故だろう。そのうち現実世界でもピッチピチの黒シャツ着たやつがサングラスよろしくVRゴーグルをつけて地下鉄に乗り込んでくるんだろう。地下鉄なのにサングラスしてるやつの前世はモグラだと思っている。

 

ストーリー自体は、家族でも楽しめる王道なのだが、この『レディプレイヤー1』の楽しみ方は至る所に仕掛けられた他作品との繋がりであろう。デロリアンとかキングコングティラノサウルスなど誰しも知っている映画のキャラクターはもちろん、「そのやりとりにも含まれているんかい!」と言いたくなる、わずか数秒のセリフにもニヤッとされる言い回しが隠されている。まるでちいさなイースターエッグのように。

 

もちろん、何の知識もなくても楽しめるつくりにはなっているが、この他作品のつながりが尋常じゃない数出てくる(わずか数秒のものもあるし!)点に関しては我々が"試されている"部分がある。自分が過去に触れた映画やゲームの質と量が影響する。あのキャラクターいた!このシーンはアレのオマージュだ!と友だちと見るとできるだけマニアックなものを探してしまう。マジカル頭脳パワーでいう300点の間違いを見つけたくなる。

 

インターネットやVRでようやく世界がひとつになったと思っていたけど、この『レディ・プレイヤー1』ではインターネット以前の大スターが登場する。そのキャラクターの活躍で日本人も他の国の人も興奮するということは、とっくにこの世界はひとつだったんだ。自分が思っている以上に仲間がこの世界にひそんでいることを知ってなんだか嬉しくなった。