砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

岩井堂聖子さんについて書かせてください

岩井堂聖子さんという女優さんをご存知だろうか。私が思うに、今の日本で最も美しい女優である。現在、『デリバリーお姉さんNEO』というドラマに主演している。私が、今クールで唯一リアルタイムで追いかけているドラマだ。動く岩井堂聖子さんを待つ火曜の23時がマイゴールデンタイムであり、半ばそのために1週間の中心を持ってきている。ギャオで見逃し配信をやっているので観てない方は是非。

 

gyao.yahoo.co.jp

 

そもそも岩井堂聖子さんとの出会いは、高校生のときに観た『シムソンズ』という映画だった。当時の彼女はまだ“高橋真唯”という名義で活動していた。この『シムソンズ』が傑作なので、未見の方は、平昌五輪前に必ず観てほしい。

 

www.youtube.com

カーリングに青春を捧げる4人の女の子が主役の映画なのだが、そのメンツが、加藤ローサ藤井美菜星井七瀬、そして高橋真唯なのである。振り返ればとてつもない4人組だ!脇を固める俳優陣も大泉洋(この当時は素晴らしいもじゃもじゃである)、田中圭高田延彦バラエティ豊かなラインナップ。主題歌もジュディマリの「BLUE TEARS」で私達のピュアネスにとどめを刺してくる。ちなみに高田延彦が起用されているのは、『シムソンズ』が当時のPRIDEの運営会社の映像部門が配給していたからである。喫茶店のマスター役で、その店の名物が“流氷ソーダ”。未だに、流氷ソーダを飲みたいと思っている私。常呂町に行きたい。

 

当時の私は、この女子4人の中では加藤ローサ推しであった。(一番知名度あったし、ミーハーな野郎である)友だちに『シムソンズ』を熱弁する際に、あわせて「冬の加藤ローサは最強である」と唱えたものだ。まだこの当時は、衝動的に冬の加藤ローサ最強説を言いふらしていたが、私の中で、冬の加藤ローサ最強説を強固にしたものが『スマイル 聖夜の奇跡』というアイスホッケーの映画である。これも平昌前にマストチェック。森山未來のタップダンスも見れるよ。

 

シムソンズ』の良さは語っているが、何故かこの映画を観たことがある人が周りに少なく共感されない。勝手に孤独を感じ、不満を持っていたのだが、あるとき、『シムソンズ』について大いに語ってくれる著名人を見つけた。あの天才トラックメイカーtofubeatsである。彼はPOPEYEの「好きな映画特集」で、『シムソンズ』を挙げていたのだ!

 

シムソンズ』はデビュー間もない女優さんたちのキラキラとした輝きが秀逸。特に藤井美菜さんにご注目を(完全なる主観です)。見た目の可愛さはもちろん、本当に真面目そうな雰囲気(ブログ愛読者です)がひしひしと伝わってくるのです。

(POPEYE 2015年6月号)

 

この溢れ出る藤井美菜への愛!彼女のブログの好きな写真ベスト5を発表するガチ恋さ!(私を完全に上回っている)。高校生のときに同じクラスだったら絶対仲良しになれる自信があった。神戸と横浜のシティボーイ2人が一直線につながった瞬間である(それは一方通行であるが)。

  

さて、いつの間にか『シムソンズ』および『冬の加藤ローサ』の話に飛んでしまっていたが、tofubeats氏の影響で、久しぶりに『シムソンズ』という文字を観て、調べていたら岩井堂聖子さんへの改名を知り、彼女への気持ちが燃え上がったのです。彼女のインスタを見つけて、気持ちは最高潮になったものの、昨年末で終了。地味に落ち込んでいたところでの、『デリバリーお姉さん』の話は吉報中の吉報であったのだ。

 

『デリバリーお姉さん』というミスリードなタイトルもいい。実際、それは便利屋の店名であって、一話完結形式で、依頼に応えるバディものであるが、その依頼に“応える”というより、“叶える”なのが、素晴らしい。「部屋の中から自分の最高傑作のラブレターを探してほしい」「あの夏を再現して告白してフラレたい」「隣の部屋から聞こえてくるあの人の歌を探してほしい」などなど。

 

岩井堂聖子さん演じるエリーは、バディのマコの姉貴的存在で、やんちゃしてました感溢れる役だ。おでこを丸出しで、つなぎを着て、両手は必ずポケットに。やさぐれつつも人間臭さを出すキャラクターが最高なのである。誰しもが抱える青春的後悔を昇天させるデリバリーお姉さんの活躍っぷりと潜在的な母性に打ちのめされて、ここ最近の水曜日の私の心はとても美しいのだ。