『オデッセイ』を3Dで観た。
『宇宙兄弟』、『テラフォーマーズ』、『ゼロ・グラビティ』。。。最近本当にに宇宙系のマンガや映画が増えてきている気がする。『オデッセイ』の舞台は火星。『テラフォーマーズ』と同じ舞台である。宇宙が舞台として取り上げられているのってシンプルに言えば、世界が非常に狭くなっているからだ。宇宙まで行かないとこういうSFサバイバルものに“オデッセイ”を感じることが出来ないほど我々は麻痺してしまっているのだなあと思う。かといってよくわからない星だとピンと来ない。火星は実にちょうどいいロマンあふれる星なのだ。ちなみにゴキブリは出てこなかった。じょうじじょうじ。
『インターステラー』を観た人なら誰しもが気づくことだけどもマット・デイモンがまたもや異星にひとりぼっち。ロンリープラネット。ということは別の平行世界のマットも結局置き去りにされる運命なのだろう。小学生の時も遠足でバスにひとり取り残されたことがあるのだろう。いっそ、テレ東土曜スペシャルで、ある星に置き去りにされたマットが地球に帰ってくるという2時間半ぐらいの特番やってほしい。蛭子さんも連れて行こう。
こういうサバイバルもの、しかも宇宙でひとりぼっちなんて展開だから、とても絶望に満ちた暗い暗い世界観と思いきや、マット・デイモン演じるマーク・ワトニーは宇宙飛行士ならではの知識を活かしてポジティブに生き抜くのだ。不毛な火星の砂漠の暖色もなんだか明るい色に見えてくる。そこが今までにないサバイバルムービーなのだ。食糧が足りないなら、じゃがいもを育てよう。そのためには土壌が、そのためには…とひとつひとつ生きるために環境を整えていく様はTOKIOと重なる。あの5人ならもう星を開拓できるって。
劇中音楽もとにかく明るい。あれ、火星生活って俺でもイケるんじゃないの?と思わせるぐらいにチャラい。個人的に、ぐっときたのはデヴィッド・ボウイの『Starman』が流れだしたとき。タイミングもあるけど、そういう場面であんな名曲出されたらたまりません。「Starmanは空で待っている」。この音楽がハマるのも全体的に楽しく生き抜いてやろうというマークの意志が世界観に反映されているからだろう。
そういえば、火星は夕焼けが青いらしい。