砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

なんかいろいろ(8とか最近読んだ本とか)

私の応援する横浜DeNAベイスターズがまさかの8連勝!ついに一週間負け知らずで移動日を迎えるわけですが、全くこういう状況に慣れていないので、そわそわしているのが世のベイスターズファンの心情なのではないでしょうか。前半戦首位から最下位に転落した経験もあるので、この先どんなことが合っても動じない強さを持っているのが私たちのメンタルですが、それにしても8連勝は恐ろしい。京山くんも無傷の3連勝!昨年は横浜スタジアムに足を運べなかったのでなんとか時間をつくって応援に行きたいものです。

 

8で言えば、iPhoneが8になりました。3ランクのジャンプアップです。Xにすれば倍々ジャンプだったわけですが、このタイミングで8の新色(しかも赤!)が出るというのだから乗らない手はないということで、赤林檎男と相成りました。しかし、このままiPhoneが進化し続けると一体どこまで数字が続くのだろうか。まだiPhone天下だからこのままどんどん数字が大きくなることは考えられるわけで、3代目J Soul Brothersなんかめちゃくちゃ優しく聞こえる。iPhoneワンハンドレッドとか、物体として存在するのでしょうか。と同時に数字の大小で、人間の格差が生まれるみたいなことが起きるんですよ。やーいやーいお前の母ちゃんiPhone4とか、お前の母ちゃん3G回線!とか、テクノロジーが近くの人間関係にもたらす影響をひしひしと感じております。

 

三軒茶屋のシアタートラムで、中村蒼、美波の二人芝居「悪人」を観る。実は原作も実写化映画も観ていないんだけど、なんだか二人芝居ということに興味を持って観劇。ヒリヒリとした逃避行の物語に魅入られた。もっと色々な背景があることで加害者と、出会い系で知り合った女は立体的に浮かび上がってくるのだろうけど、社会の中の二人ではなく、単にこの世界で出会っただけの二人の感情を主観的に描くことで神秘性を帯びてくる。大晦日の海辺のシーンはその神秘性が充分に出た場面だった。

 

西加奈子さんの新著「おまじない」もしっかり読了。

おまじない (単行本)

おまじない (単行本)

 

 様々な女性を主人公にした8つの短編小説集(ここにも8が!)各短編の主人公たちは個性的な女性だらけなのだが、一貫して描かれているのは思わぬところに潜む「抜け穴のような男」の存在である。社会や人間関係に疲れて行き詰った女性たちのガスをあっという間に抜いてしまう不思議な男性たち。

 

これは別に男性でも女性でも自分に投影することが出来て、心に潤いがなくなってしまったときになぜか、異次元の方向からやってきたものでその凝りが一瞬で飛んでしまうときがある。それは、親戚からの言い間違いのあるメールかもしれないし、Twitterに現れた陽気に踊る外国人の動画かもしれない。そういう些細な救いの瞬間を、ロマンすぎない程度でロマンチックに描いているのだ。読み終わってしばらく経つが、たまに思い出し笑いしてしまっている。

 

そういえばもうすぐ短歌の新人賞2本の締め切りの季節である。私はまだ方向性を見いだせぬまま、ぼーっと一日を過ごしている。いい加減箔が欲しいよね。箔があればなんか飛び立てそうな気がする。履歴書とかに書きたい。