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くせになるぜギンギンホール(『ナイトクローラー』観たマン)

『ナイトクローラー』を観た。

 


映画『ナイトクローラー』予告編 - YouTube

 

パパラッチという言葉を聞いて、ポジティブなイメージを思い浮かべる人はどれくらいいるんだろうか。スクラッチ、外道クラッチよりもはるかに嫌なラッチである。

 

この『ナイトクローラー』、冒頭からゾクゾクする。主人公のルイス・ブルーム(ジェイク・ギレンホール)の最初の行動でみんなは決意するだろう。こいつとは関わらない人生を歩みたいと。

 

予告編でも流れてる通り、アカデミー賞脚本賞ノミネートという肩書を引っさげていて、脚本もいいんだが、結局はギレンホール。この男の演技にがんがん細胞をぐちゃぐちゃにされてしまう。報酬交渉をするギレンホール、部下に説教をするギレンホール、鏡に向かって咆哮するギレンホール、ちょんまげのギレンホール、、、どのギレンホールも見応えのある気持ち悪さだがベスト・オブ・ギレンホールはアクセル全開で運転するギレンホールだ。なんかしら打ってるかのような目ギンギンのギレンホールはもはやギンギンホールである。

 

そのギンギンホールもといブルームなんだが、腹立つことにめちゃくちゃ切れ者なのである。金儲けになる!と気づいてからの行動力、戦略立案力、物語構築力は正直欲しいと思ってしまった。パパラッチとして食っていく一種のサクセスストーリーや考え方とかをビジネス書や有料メルマガで売ったらだいぶ収入増える気がする(もちろん自分も惜しまず課金)。そして口酸っぱくこう言われるのだろう “You have to make the money to buy a ticket”って。

 

しかし、これってある種のドラキュラ的要素が入っている映画なんじゃないかなあと思ったり。血のある場面(事件や事故)を求めて夜をさまよい生活するさまとか、途中出てくるVPNもVampireに見えてきたし、なにより「こいつドラキュラなんじゃない?」と思ったのが陽の出た場面でのあのわざとらしいサングラス。あんなんドラキュラしかかけないでしょ。にんにくすりおろして赤い車に置いてみよう。

 

こういうパパラッチという職業が成り立っているのには、僕達の悪い好奇心が働いているからで、少なくとも報道の裏現場とか見たいなあなんてふと思った時点で彼らのことを肯定してるんだよね。胸糞悪いけど。

 

面白いもので、写真だけでいえば自分らも十分パパラッチになれる装備を携帯している。70億総パパラッチ時代。ブルームが追いかけたのは事件や事故のみであったが、偶然あの芸能人が・・・となったときには目ギンギンにして色々とやらしい交渉してみよう。