色気ないないおじさんvs色気むんむんおじさん(『SCOOP!』観たマン)
『SCOOP!』を観た。
大根仁監督の最新作。『モテキ』で完全に長澤まさみ、麻生久美子に打ちのめされ、自分を森山未來と照らし合わせるという非道なことをした私には、これを見なければならない義務がある。
しかし、今回の主演は、キューピーハーフおじさんこと、福山雅治。いくらなんでも、マシャと照らし合わせるというバカな真似はしない。もう未來くんの時点で、社会的制裁は受けたつもりだ。映画の予告編前でのCMであんなにマヨネーズくってんのにシュッとしてるの羨ましい。
マシャの役柄は中年パパラッチ。やや枯れてきた雰囲気が非常にエロい。下ネタ大好き、なにごとも野球で例えがちな、いわゆる少し時代に取り残されつつある野郎。“太く短く”なキャラクターは、私から見たら昭和の幻影とも思えてくる。健康診断とか受けないんだろうな。
そして、バディの新人記者に、こいつも色気やばいっす、二階堂ふみ。私はこのブログで何回も言っていますが、二階堂ふみの白目になりたい。このデコボココンビが真夜中の東京に繰り出して、セレブの隠された姿を暴いていくわけですよ。大根監督はこういう、メディア関連の映画を撮ることが多いからかもしれないけど、主要キャラが深夜まで仕事しがち。
そして、大根監督のレギュラーともいえるリリー・フランキーの演技がおぞましい。なんだよあの狂気。もうリリーじゃねえ。オニユリだよ。六本木の深夜にリリー・フランキーの役柄のような人を見かけると、黒人とまた違う恐怖感があるよね。この狂気と色気のオンパレードで『SCOOP!』は成り立ってるわけですよ。
もう一度言わせてほしいけども、この映画に蔓延る色気がもうたまらないわ。マシャと吉田羊のある1シーンなんか色気が3Dで飛び出してくるかのよう。なんだよあいつら!何食ったらあんなに色気出るんだよ!キューピーハーフ食った後にポカリ飲んだらいいのかよ!
ここまで、色気に執着するのは、私に全く色気が無いからである。年をとるに連れて、いい感じで熟す人間になると思ったのに、無味無臭のまま、まあまあいい大人に。別にマシャレベルまでとは言わないけども、人並みの色気は欲しい。さすがに焦りはじめた色気ないないおじさんは、最近こんなの読みはじめました。
藁にもすがる思い #book #色気ないないおじさん #切迫感
もう、危機感が凄い。