砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

Immature Blue(短歌の目第4回)

短歌の目、4回目も参加させていただきます!

0回から皆勤でやっているので、今回も含めて50首詠んだことになるんですね。

この数ヶ月で、果たして自分のスキルは上がっているんでしょうか。。。

 

tankanome.hateblo.jp

 

今回のタイトルは「Immature Blue」です。1つめのお題、「青」に引っ張られている感があります。

 

 

1.青

何度でも泣いて駆け込む僕たちを青い紳士は俯瞰するだけ

 

2.梅

傷ついた君は精一杯の笑顔する 未熟な梅が転がる坂で

 

3.傘 

開きにくいものも作っておりますと天気予報の傘工場長

 

4.曲がり角 

曲がり角から突然のサーフガール 汐とシャンプーの香りと交わる

 

5.しそ

しその葉を眺めていたら迷宮に閉じ込められて永久に夏

 

6.紫陽花

紫陽花が彩る土に遺された忘れな草の女々しい形見

 

7.つばめ

晴れの日の嬉しさ寂しさ区切るように親つばめ引く一本の紺

 

8.袖

雲が流れるかのようにワイシャツの袖まくられたら浮かぶ血の管

 

9. 筍

空になると誓ってあの色あの高み目指そうとする筍のばか

 

10.たらちねの

たらちねの親が授けた青色の針は錆びれて時きざむだけ

 

 

気に入ったのがひとつでもあれば、ホッとします。