砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

砂惑星ジャックレコード(『DUNE/デューン 砂の惑星』観たマン)

『DUNE/デューン 砂の惑星』を観た。

 


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砂漠にいつか行ってみたいと思っている。日本では比較的すぐに見に行ける海とは別のロマンを砂漠に感じる。砂漠といえばエジプトだ。ピラミッドやスフィンクスを自分の目で見てみたいし、ほんとうにスフィンクスの近くにケンタッキーがあるのか確かめてみたい。人生でもっとも砂漠に近い場所だったのは、当時住んでいた家の近くの公園にある砂場だ。砂場で遊んでいたのは、幼稚園とか小学生ぐらいだから、かれこれ20年以上は砂にまみれていない。おそらく砂耐性は低いから、エジプトのような砂漠が近い世界で生きていくことは難しい気がする。

 

『DUNE』の舞台になっている惑星・アラキスは砂漠どころの騒ぎじゃない。見渡す限りの砂砂砂。そりゃ邦題のタイトルに、「砂の惑星」とつけたくなるぐらい砂だらけの世界を追体験できる映画だ。主人公のポールを演じるのはみんな大好きティモシー・シャラメ。あんな乾燥しまくりの国なのに、えげつないほど爽やか。ポールはアトレイデス家の跡継ぎで、ある時アトレイデス家は、このアラキスで産出されるスパイス「メランジ」の管理権を手に入れる。ただ、この管理権はアトレイデス家を陥れるための罠であった、、、という話。原作は小説の宇宙をめぐるSFアドベンチャーだ。

 

まず、圧倒されるのはその世界の描写だ。画面全体に広がる砂漠に絶望しつつも興奮を覚えるのはなぜだろう。コンビニもないしAmazonもない世界で、都会の犬みたいな私はますます生き延びる自信を無くしていく。だけども砂の惑星ならではのガジェットがあるのが、少年の心をくすぐる。自分の体内から出る水分を無駄にすることなく飲水として循環利用することができるスーツや、地表を叩くサンパーなど、おそらく原作モチーフだと思うが、それが実写化されることで、物語には描かれることのないアラキスの暮らしを想像したくなる。

 

もうひとつ、僕らの暮らしと同じようにアラキスに存在するものがある。それが災害だ。砂漠の中から突如現れるサンドワームという動くブラックホールのような生物が、アラキスの人々を脅かす。このサンドワーム対策として、先程挙げたサンパーを使うのだけれども、このサンドワームを巡ったシーンは手に汗握る。

 

この映画を見終わってから気づいたのだが、今回は前編で、後編が2023年頃に公開だという。あと2年か。まずは水の惑星での生活をしっかり生き抜いて、砂の惑星での大冒険の結末を見届けたいと思う。