2014年の積み残し第2弾。
2014年劇場映画もそんな見てないので参考の一片にもならないと思うけど
ベスト10ぐらいは書かせてください。
10位:「愛の渦」
「愛の渦」のストレートな性交渉に対する好奇心描写がどこかおかしくて笑える。
密室劇だし、小汚いんだけど、変な清潔感を感じる(何度もシャワー浴びてるから)
特に注目して欲しいのは駒木根さん演じる童貞さんの急上昇速度ね。成長曲線がえげつない。
徹夜明けの充電度20%ぐらいで見る朝の日差しのきついけど気持ち良い感じを思い出させる映画。
歓楽街にある映画館で夜3時ぐらいから見たくなる映画第1位。
9位: 「アクト・オブ・キリング」
あんまりドキュメンタリー映画観た本数少ないんだけど、これはWebで知って、どうしても気になって渋谷のオーディトリウムまで観に行った。大盛況で、階段に座布団を敷かなければならないほどのお客さんの数だったのを覚えている。
殺虐者の現在の暮らしを見ることができるというだけで特異な映画。
パンチパーマの殺人首謀者の側近にマツコ・デラックスクリソツのおっさんから目が離せない。
このおっさんの何も考えていない感丸出しのオーラが面白いけど憎くてしょうがない。
この映画の中で、実際にその殺戮シーンを映画で撮ってみようという流れになるんだけど、その中でマツコ・デラックスクリソツのおじさんが女装するからもうマツコ・デラックス。アクト・オブ・キリング・デラックス。
見たら自分や近親者に危害が加わるんじゃないかと思うようなヒリヒリした空気流れる。
8位 :「私の男」
ふみちゃんと浅野さんのそれぞれの性の持つエロさが男女ともに伝わってくる映像が素敵。
家族というものは奇跡的な集合体であるけども、それゆえにクレイジーな一面を兼ね備えているんだよなあ。
だんだんふみちゃんが映像で出るたびにゾクゾクしてしまう。モンスターになっていく描写が怖い。
7位 :「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ」
映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』【予告】10.17(fri ...
この映画をわかりやすく言うなら「トゥルーマン・ショー」+「インセプション」という感じ
「トゥルーマン・ショー」の最後のシーンで階段が出てくるんだけど、その階段が重力無視して壁や天井に続いてる感じ。一瞬混乱するんだけど、つながったときの納得と、その観客よりも先に、自分の立場を把握して、なおかつ物語を最高の方向へ転ばせなければならない劇団ひとりの頭の回転力。このひとの脳内が本当に気になる。これは誰しも思ったことなんじゃないかな。佳境の物語の展開がすさまじい!
6位 :「her/世界でひとつの彼女」
映画『her/世界でひとつの彼女』予告編 - YouTube
スカーレット・ヨハンソンのハスキーボイスが脳をグラングランさせるんだよね。
耳の中で生きている、脳内の中で生きているというどこか現実の中でもやってしまいそうな行動。
特に、人間とOSの夜の営みのシーンめちゃくちゃ面白かったなあ。
あと、劇中にでてくる宇宙人が主人公のゲームやりたい。
5位 :「ほとりの朔子」
もともと観たきっかけは「地獄でなぜ悪い」で完璧に火がついたマイ・二階堂ふみブームだった。こ特にの時が瞬間最大風速だった気がする。(「私の男」見たのもその一端)
ふみちゃんも素晴らしかったけど、それ以上にこの映画そのものの深さ感じた。
大人になると、子供から見るとこんなに薄汚く見えてしまうのかなあ、、、
「こんにちは赤ちゃん」を爆音で聞きたくなる映画ナンバーワン。
ふみちゃんの水着シーンでニヤニヤしてたおじさんは鑑賞直後、このように申しておりました。
『ほとりの朔子』見てきたんだけど、じわーっと突き刺さる映画だった。特に、朔子が大人たちの『演劇』を傍観するシーンが痛快。けど、ああいう欺き合い、隠し合いっていつの間にか身に付けちゃうんだよね。それが大人。あと主演のふみちゃんは予想通り綺麗でした。二階堂ふみの白目になりたいです。
— Takano (@nigaiChocolate) 2014, 1月 26
白目になりたい気持ちは今年も変わらず。
4位 :「インターステラー」
この映画の完成度たるや。宇宙ミステリー×ノーランさん。
(わかりやすいところもあるけど)伏線の回収のテンポが心地よい。
映画の話としては、少し宇宙学すぎてついていけないところがあったので勉強させていただきます。
相対性理論とか双子のパラドックスとかチラッと勉強したのにな…
ゼロ・グラビティと比べがちだけど、全然違う。ゼロはアトラクションに近いというか、手に汗握る映画だけど、こっちは脳で汗かく感じ。
3位:「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う」
映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』予告編 - YouTube
もうね、コルネ3部作大好きおじさんとしては、この作品が日本で公開されるのを
待ちに待って待ってやっと見れた喜び。
渋谷シネクイントで、同じようにこの映画を楽しみにしていた人とバカ笑いできる喜び。
映画館でしか味わえない楽しさも堪能。やっぱ、みんなで同じ所で笑うって気持ちいいよね。
ニック・フロストのスイッチ入った瞬間が最高。
2位:「ゴーン・ガール」
観た直後にこのブログに書いたけど、
『ゴーン・ガール』観たマン - たまには文章を書かせてください(仮題)
見終わってからじわじわこの映画の恐ろしさが効いている。
街中で聞こえてくる夫婦の会話も、どこか裏があるんじゃないかみたいなことを想像してしまう自分は、明らかにこの映画に侵され始めている。
1位:「6才のボクが、大人になるまで」
映画『6才のボクが、大人になるまで。』予告編 - YouTube
タイトルが少年の成長にフォーカスを当てた内容になってるけど
この映画はむしろ、少年を”ストーリーテラー”としたその周囲の物語な気がする。
特に主人公の母親の約10年の波瀾万丈っぷりが切ない。
きっと数年経って、親になる等、環境や自分の立場に変化があったときにこの映画をもう一度見ると全然違った感情が出てくるんじゃないのかなあ。
それぐらい厚みがあるし、自分はまだまだ「子供」目線でしか共感できない未熟さも感じた。
父親の真面目でファンキーな性教育指導は今後参考にさせていただきます。
2013は「フィルス」が自分の中でダントツだったんですが、
今年は甲乙つけがたかったです。2015年も素敵なシネマライフを過ごしてやるのさ。