完全にそのビジュアルが醸し出す雰囲気で興味を持ってしまったのですが、LA出身のStarcrawlerというバンドが気になっていまして、このたび初来日公演の報をしっかりキャッチ。すかさずチェルシーホテルへのチケットをゲット。初来日公演の初演という激レアな瞬間に立ち会えることとなりました。
ライブは正味1時間もなかったけども、その熱はすさまじかった。僕たち日本人だからかどこか様子見をしながら彼らのパフォーマンスを楽しんだけど、間違いなく狂気は伝染していた。このEDM隆盛の時代、まじりっ気のないロックンロールが一周回って美しく感じる。
I love LA I love LA Allowちゃんの今にも壊れしまいそうな若さの振りかざし方にクラクラする。巷のおばちゃんなら「ちゃんと食べ?」と心配したくなるような細い体を一心不乱に動かし、ときには墓堀人が宿ったかのような表情で、世界を牛耳っていく。この世に魅力的なフロントウーマンが誕生したことを祝福したい。
赤髪で現れたAllowちゃんは白のタンクトップというシンプルな出で立ち。血糊にまみれ、だんだん白のタンクトップが赤くなっていくのを見ると私の中でWild Thingが流れ出す。そのうち電流爆破バットとか持ち出したらますます邪道だ。それともなにかカリスマたるには白のタンクトップがユニフォームなのか。そういえば、水を含んで観客に吹いていた。水の粒が大きかったのはご愛嬌。もっとミストはうまくなってほしい。怪奇派はだいたいミストが上手いから。
こういうスタイルのバンドって、自分が作り出した世界に押しつぶされてしまうことがあるけども、あのAllowちゃんのアイコンっぷりをみたらその必要はなさそうだ。夏フェスでもう1回ほど日本に来てくれないかしら。そのときはこちら側も血糊持って行きます。ただの感想でした。