砂ビルジャックレコード

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ゾグゾグしてるねん(『帰ってきたヒトラー』観たマン)

『帰ってきたヒトラー』を観た。

 


映画『帰ってきたヒトラー』予告編

 

ヒトラー」という響きだけで、なんだかゾクゾクしてしまう私はおそらくちゃんと歴史の授業を聞いてきたのだろう。そのヒトラーが現代に蘇ったとしたら・・・と考えたらゾクゾクがゾグゾグに増幅してきた。そのゾグゾグを実写化したのがこの映画である。タイムスリップ的にやってきたヒトラーが現在のドイツを吟味しながら、痛烈にドイツの今を映し出す。

 

なんといってもヒトラーを演じる主人公が“あまりにヒトラーすぎる”が故にドラマなのかドキュメンタリーなのかわからなくなる。実際に、ゲリラ的に撮影したようなカットもあって、過激なサインを出すドイツ国民も現れる。モザイクで覆われた一般市民が画面に映るたびにドキドキするのはなぜだろうか。この、ドキュメンタリーとドラマの境界線上でのヒリヒリする感じがたまらない。

 

映画の中で、ヒトラーは“最悪の技術”である演説で、民衆を巻き込む。あるものごとを聴衆者の身近なものに例えることで政治的物事に親近感を持たせる具合が絶妙である。(あくまでもヒトラー役が演じているのだが)ヒトラーの話術的な本を頭にぶちこんだ上で、この映画を見ると、ヒトラー役の演技力の精密さがわかるかもしれないね。と思い立ったが吉日、書店でヒトラーに関する本を購入してしまいました。ヒトラーの本をレジに持って行くときすごいドキドキするね。エロ本並のリスクバイ

 

さて、ヒトラーは現在に舞い降りて一大騒動を起こすのだが、私みたいな一、一般市民が未来の日本にタイムスリップしたらどうなっちゃうのだろうか。とは、妄想してみたものの、けっこう現実的に、もうその時には時空間移動はインフラになっていて、私が飛んでしまっても、珍しがられずにその辺の役所とかで、時空移動者証明書とかを申請しなければならないんだろうな。子孫がいれば申請は簡単なはずな気がする。結局しゃべりより書類が信頼できる。

 

 

なんかいろいろ(オールスターとかエロトピアとか)

早速、自他ともに認める夏バテである。痛い陽射し、もわっとする空気、キンキンの室内。体を傷めつけてくるトラップだらけの季節で、私の体温調節機能はガバガバになっている。夏ってこんなに暮らしにくい季節だったっけ?コンスタントに体を壊している(もうこの夏で2回)ので、気をつけなければいけない。

そして続けざまに首が痛い。PCのやりすぎ?スマホのやりすぎ?もうぐちゃぐちゃです。マッサージに行きたい。

 

少し前の話になるが、オールスターゲームを観に横浜スタジアムまで行ってきた。生まれて初めての生観戦。ビールを嗜みながらお祭りの気分にひたる。

 

https://www.instagram.com/p/BH6tUt-ACri/

オールスターだあああああ!!! #allstar #baseball

 

DeNAファンの私も今宵こそはと、応援をなんでもやってみました。生まれて初めてのスクワット応援六甲おろし。青かった芝生は最高の寝心地。そして、メヒアの応援曲がかっこいいね。とはいえ、一番印象的なのは我がチームの4番筒香の弾丸ライナー!「打った!」とスタジアムの全員が認識をしたコンマ数秒でスタンドインする弾道の速さ。最近の“ハイパー筒香モード”も頼もしい!山田哲人に勝って本塁打王とれるでしょ!。

 

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ジェット風船が打ち上がるのは良いけど、落ちてくるのってだいぶ怖いよね。

 

 

穂村弘先生が新著、「鳥肌が」を出していたのでさっそく読む。装丁が鳥肌仕様になっていてとてもニクい。

鳥肌が

鳥肌が

 

この人の文章、やっぱり大好きだ。よく穂村氏は「怖い短歌は良い短歌である」と言っている。日常に蔓延るささいな「怖さ」を色々と取り上げているエッセイ集。未知の恐怖、既知であるが故の恐怖、考えれば世の中は「怖い」ものだらけだ。

 

 

 

渋谷のアツコバルーに「神は局部に宿る・エロトピア展」まで。Twitterで気になったものを本能がままに見に行く現代人ならではの贅沢。渋谷はポケモンGOやっている人多かった。あ、ポケモンGOで首やられてるのか。

 

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日本のガラパゴス・エロスが展示された会場は不思議と爽やかで面白かった。ラブドールの制作風景や秘宝館のディープなモニュメントの写真も激濃であったが、入館してすぐ、壁際にぎっしりと貼ってあるラブホテルの内観写真と料金表に圧倒された。日本ってこんなにも多種多様の部屋があるのか、不動産情報知識がつく。確かにラブホテルの部屋って、外光が入らないからかもしれないが特異で不思議な空間である。スタジオやセットのようなものというか。あと、入り口のテーブルにおいてある案内は一通り目を通してしまう。

 

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 クセの強いエロがすごすぎて、コンセントまでエロに見えてくる。清涼感のあるエロス。

 

ごーるでんは待っていた(『ONE PIECE FILM GOLD』観たマン)

ONE PIECE FILM GOLD』を観た。

 


映画『ONE PIECE FILM GOLD』予告編

 

ONE PIECE大好きおじさんとして、新作映画の公開を今か今かと楽しみにしていましたよ、ええ。最近の連載だと離れ離れになっていることが多く、麦わらの一味が勢揃いしているのはむしろ貴重となっているのが面白い。やっぱりこのメンバーがしっくりくるね。

 

今回の敵はカジノ王。GOLDを自由自在に操る男、ギルド・テゾーロ。私が頭の中で思い描いていた能力がやっと出てきてニヤニヤしてます。そういえば、触れたもの全部を金にするといえば、バダ・ハリだったけど。元気かな?

 

注目すべきは今回のゲスト声優の量(!)もう渋滞を起こしているほど、てんこ盛り。え、もうそれが声優なのか、タレントなのかわからないよ!その中でメイン級のキャラの声を吹き込んだ満島ひかりがとても良い。ハスキーボイスに魅力を覚える。マジで「ええ」というセリフが日本一美しい人間ではないだろうか。トットてれびしかり。ええ。

 

そして、アニメなのにカメオ出演があるというのがワンピースならでは。もう彼らの世界がおもいっきし広がっているが故に出来るのだろう。私はあるシーンであの“エロエロ”野郎を見つけたのだけども、他にもいるみたいで、エンドロールやTwitterでの感想を見ると、だいぶ見逃したみたいだ。情報量が多すぎて大変ですよ。ええ。

 

「ネタバレを含むので鑑賞後に御覧ください」との注意書きがある、特典の777巻もしっかり熟読。絵コンテの他にテゾーロの設定が事細かに書かれているのだが、それがそれがとても切ない。テゾーロがなぜ、あのような人間になったのか、生い立ちから「ある悲劇」まで、読めば読むほど胸が苦しくなる。ただ劇場版ということもあって本編ではある程度のことしか触れられていない。もういっそ4時間、5時間レベルの映画でも構わないのでやってくださいよ東映さん!GOLDは出しますから。