砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

博多・長崎たびの記録5

まだ長崎に行かないのに第5弾。ちびちびやってます。

 

「真」でサバを堪能したあと、前日に散策していなかった箇所をあてもなくさまようことにした。すると、小学校をリノベした施設を発見。中にはワークショップやコーヒースタンドなどもあり、ウキウキする。

 

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この「放送中」ランプに再開したのは何年ぶりなんだろう。そこのコーヒースタンドで、小休止。この小学校の周りは、私の解釈でいえば、東京でいう表参道〜原宿にあたるエリアだ。エッグスンシングスがあるし、古着屋も多い。そんなに古着屋が並んでいるならばと、いくつかのお店に入って品定め。見事にナイキの90sナイロンジャケットをGET。古着は本当に運命の出会いを感じる。嘘か誠か店員さんの「これ、入ったばかりなんですよ」という言葉に滅法弱い。ずっと眠っている古着でなくピンポイントで出会うのが最高なのだ◎

 

買った後に荷物の嵩張りを心配したが、この古着に出会った幸せが上回った。パタッとやることがなくなってしまったので一度ホテルに帰る。少しの休憩を挟んだ後、今宵こそはと、屋台に繰り出そうと決意する。その前に通りかかった鉄鍋餃子のお店が気になったのでシームレスにピットイン。一口餃子とビールでウォーミングアップ。

 

そして屋台街へ。うう。思ったよりも観光価格だ。。。意を決して威勢のよいお兄さんのお店に吸い込まれていく。なぜか注文のときに緊張してしまい、結果として以下の品が来ました。

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間違いない。店員さんに明太子好きと思われた。まさか豚バラにも明太が右往左往されてるなんて。しかし、噛めば噛むほど豚バラの旨みが広がっていく。明太子の相性も良い。いかにも観光客的な博多グルメを堪能するのも悪くない。

 

そして、食を制覇した気でいる私は、この日の昼に仕入れたある情報をもとに夜の街へ攻め込むことを誓うのです。

 

 

 

博多・長崎たびの記録4

博多2日目の朝。まだ胃の中が消化しきれていないままでホテルの朝食バイキングへ。なるべく量を食べずに、野菜などを摂って、品目を稼いでおこうという戦略でレストランに向かうが、甘くはなかった。地方のビジネスホテルへ行くと、よく地元名産のものがおいてあることが多い。ここのホテルで、ついに博多名産の入口担当に出会ってしまったのだ。

 

白飯は食べないと誓ったのに。私は白飯の最強のタッグパートナーは明太子と信じている。こんもり盛られたピンク色の宝に思わず手が伸びる。いわし明太も確保してしまう。美味しい。でも苦しい。外国に「天国と地獄が一緒に来る」ということわざがあるならば、今まさにその状況だろう。結局、お腹を苦しめつつ部屋に戻り、消化を待とうと横になっていたら、二度寝してしまった。

 

ただ、胃薬の効果は恐ろしいもので、二度寝から覚めたらその満腹感がすーっと消えていた。体力も回復してきたところで、ホテルを飛び出し博多市街をぶらつくことにする。ホテルは天神方面にあったのだが、地下鉄で博多駅まで戻る。

 

実は下調べのときに気になっていたうどん屋さんがあったのだ。タモさんがおすすめするお店なのである。期待して行ったものの、やはりタモさんパワーはすごかった。平日の昼だというのにざっと50人以上が並んでいた!長蛇の列に戦意喪失し、プランBにうつる。いいともがまだ続いていたら、もう少し人数少なかったのかな。

 

結果から言うとプランBは見事に成功した。5人ほどの列だったので、すんなりと入れた。(とはいっても相席だ)。「真」というお店は、ランチのメニューがたったひとつだけ。焼き鯖定食である。

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見よ、日本人ならばこのメンツを見るだけで「幸せ」と感じるだろう。ええ、幸せでした。鯖も程よい脂と、パリっと焼かれた皮の旨みが口の中に広がり、ご飯がすすむすすむ。油揚げがたくさん入ったお味噌汁もしみわたる。1日目が肉系だったので、魚系も制覇できたのは良かった。この店の見知らぬお客さんも同じ幸せを味わっているということに気づくとなんだか嬉しくなった。そして、ひとつの真理にたどりつく。

 

 

幸せの青い魚。

 

博多・長崎たびの記録3

夕ご飯の時が来た。博多に来たならばやはり屋台だ!と勇んで屋台エリアへ行ってみたものの、屋台に夜はまだ来ていなかったようで、鋭意設営中であった。エアポケットのように博多でなんとなく宙に浮く私。

 

ぶらぶら街の形状を調べつつ夕方からやっているダイニングバーにピットイン。お酒を入れつつ、夜が深まるのを待つ。バーの人たちと話していると、その現地の人にしか知らないようなお店情報がどんどん手に入ってくる。やはり捜査の基本は聞き込みだ。屋台のことなど後回しにして、手に入った情報を早速試してみることにした。

 

時刻は20時ぐらいだ。東京からの旅行者という強い切り札を生かして得た情報のひとつ、とりかわのお店へ向かう。教えてもらった「かわや」というお店は、予約しないと入れないほどの人気の店みたいだが、ひとり旅の圧倒的優位点、ぽっかり空いた1席にジャストフィット。お目当てのとりかわをいただくことにした。

 

https://www.instagram.com/p/BTggdeyD8Uw/

幸せの串喰ってる #とりかわ #飲酒おじさん #博多

 

見よ。このフォトジェニックはとりかわの串を!!細かく巻きつくされ、カリカリとなったとりかわを噛むことに溢れ出る旨み。博多の中で一番衝撃を受けた味である。こんな幸せがまだまだ東京にバレていないなんて!隣の席にいたカップルは10本単位で頼んでいた。これが本場の頼み方なのかとニヤニヤする。

 

腹八分目ぐらいで、かわやを後にし、街を歩けば、「麺ちゃんこ」という看板が見える。この「麺ちゃんこ」もバーの人に教えてもらった博多名物のひとつだ。基本的少食の私は、ひとまずコンビニまで赴き、胃薬を流し込む荒療治をしたあとにその「麺ちゃんこ」を食べに向かった。

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ちゃんこ鍋の具材にラーメンが入っただけのシンプルなものだが、ずるずる食べられる。腹八分目なのに、まるまる一個入ったお餅がしんどかったけども旨さで止められない。

 

 

端的に言えば、爆発寸前であった。

 

実は、もうひとつバーのひとに教えてもらったラーメン屋があった。どうしても入れたい私は、ある策を思いつく。「動いて消化しよう!」夜に激しく運動できる場所といえば音楽が鳴り止まない箱しかない。急いで博多のクラブを調べて、突入した。東京でめったにクラブなんていかないのに。旅の恥をかき捨てまくっている。

 

満腹と飲酒によりパワーアップした睡魔に負けまいと、やや空いたダンスフロアで恥ずかしく動きながら消化する。時間はすでに日付をまたいで午前1時だ。もう我慢できない!タクシーを使わずに2〜30分移動すればちょうどお腹も良い感じになると見計らって私は静寂の博多をこつこつと歩き出した。

 

4月末の夜は涼しいが、さすがに20分以上歩くとなると汗もかく。アルコールも出きったところで、お店の前へ着く。が、完全な想定外。もう、予約でこれ以上入れないとのことである。日曜の深夜でも入れないラーメン屋。。。絶望と同時に博多人の食における、作りてと食べ手の執念を感じる。

 

やっぱ可愛い女の子には彼氏がいるんだよ。ラーメンにだってそうさ。席はあっという間に埋まるんだ。。。などぐちぐち脳内で言い訳していたけども、私は正直者で、どうしてもラーメンが食べたくなり、ホテルへの帰り道で見つけたラーメン屋へin。

 

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ザ・博多ラーメンが一口喉を通ると、さっきまでのストレスは飛んでいった。やはりとんこつに細麺は旨い。ただ、消化にまだ時間がかかっていたようで、結局、胃袋が暴発寸前になってしまった。急いで胃薬の2包目をぶちこむ。荒くれ者かよ。

 

ホテルに戻ったのは午前3時前。さっと湯を浴びて、鏡に映る張りまくったお腹を見ながら5ヶ月ぐらいかなあと、しょうもないことを思いながら就寝した。