砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

なんかいろいろ(おつまみとか大塚とか)

あまり家飲みというのもしないのだけど、久しぶりに家飲みしたいという衝動に駆られる動画に出会った。ピースの又吉さんがやっている「渦」というYouTubeチャンネルで、「最強のおつまみベストイレブン」という企画をやっていたのだ。これは、それぞれの好きなおつまみをサッカーのフォーメーションにたとえて選出するというものだ。ものごとを打順とかフォーメーションとか役割を与えることで魅力を説明する遊びがなんだか好きだ。

 


www.youtube.com

 

この動画で又吉さんがおすすめしていた桃屋の「やわらぎ」とローソンの味付けうずらの卵がとても美味しそうだったので、お酒とともに即買いした。メンマのピリ辛な感じと、うずらの卵のやさしい味が、口の中で広がり、お酒が進む。ジューシーズ児玉さんが最強と言っていた醤油マヨネーズ+七味という悪魔合体ソースをうずらの卵にディップする。気づけばおつまみがピリ辛だらけになっていたけどそんなことは気にしない。

 

買ってきた缶のお茶割りを飲み干してしまい、火照った体を冷やすために、ダチョウの竜ちゃんがごとく廊下にほっぺたをくっつけていたら、ぐっすり眠ってしまった。1時間ぐらいの睡眠で、首周りはバキバキになってしまったが、ここ2、3ヶ月で最高レベルの快眠パフォーマンスであった。「やわらぎ」は瓶詰めだから、まだまだ冷蔵庫にあるのだけど、1人前用のレタスサラダの上にメンマをのせて中華風サラダにしたり、カップラーメンのチョイ足しトッピングとして確実に減らすことができている。やわらぎの万能選手感すさまじい。

 

夏休みもあったけど、世間がこんな状況というのもあって、東京から出るのもリスキーだ。かといって東京の人混みに交じるのもリスキーだ。と、ひとつひとつ懸念点を潰していった結果、「東京を出ずに、人のいないところで非日常を楽しむ」という条件から、「東京のホテルに泊まって架空の日常を創出する」という最適解を導くことに成功した。いくつかの単語を検索窓に打ち込みパドリングしていたら、大塚の星野リゾートOMOのホームページにたどり着き、意を決して予約ボタンを押した。東京にもあったんだね、星野リゾート

 

大塚は未知の土地だったけども、南口にバッティングセンターもあるし、北口駅前にはラブホテルがあって、すごい正直で清々しい街だなという印象を受ける。OMOは北口2分ぐらいのところで、自分が泊まった部屋は、メゾネットと二段ベッドの中間のような面白いつくりの部屋だった。下の部分は畳になっているし、階段を登ればマットレスがある。最高だ。天井が低いだけで秘密基地と感じる現象に名前をつけたい。決してなにもせず、読書したり、YouTube見たり、お風呂に入ったり、普通の一日を知らないところで過ごす非日常に癒やされる。窓の外には、さっきのラブホテルが。窓はあるけども黒い壁を打ち付けたように真っ暗で、ラブホテルの部屋にいたときの記憶と照らし合わせて納得する。ラブホテルの窓には生まれ変わりたくない。

 

ぐっすり秘密基地で寝た後、チェックアウトを済ませ、近くのおにぎり屋さんぼんごへ。大塚グルメといえば、そのうちのひとつがぼんごらしい。卵黄醤油漬けとじゃこ七味をいただく。久しぶりにしっかりおにぎりを味わった気がする。お米が美味しい。卵黄のかけらを少しじゃこ七味の方に乗せてパワーアップさせて食べる。予想通り美味しかった。

 

f:id:nigaichocolate:20210909003151j:plain

 

この間は、配信で「勇者ああああHP1 秋の新架空新番組対抗戦スペシャル」を見た。やっぱり春秋の改編期にはお祭り騒ぎで新番組を宣伝する特番がないと落ち着かないので非常に助かる。バチバチエレキテるチームだけ時空が歪んでいたのも最高だったし、「ダブルハンターX」は、ベタだけど普通に面白そうなバディもののような気がして、本当にやってほしい。外崎康太の、豪放磊落なキャラクター性にチャンサカが「いつの時代の俳優だよ」と手厳しい一発をぶちこんでいたのが爽快だった。

 

そして、こういう大特番でもキムタク(偽物)はスターだった。絶対キムタク(本物)なら渡らないであろう橋をバンバン渡っていく強心臓っぷり。絶妙に似ていない声と、もやっとするワードセンスが、お笑いジャンキーの脳に快感を与えていく。と、思いきやキムタク(本物)みたいなミラクルも起こす。最後のテーブルクロス引きの結果は、有料コンテンツのオチとしては大正解だったと思う。