砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

VS virus

コロナウイルスの影響がすさまじい。特に、映画、音楽、スポーツが好きな私にとっては大打撃である。行く予定だったライブも延期になり、当日は申し訳無さそうにカレンダーアプリがその日の予定を通知してきた。

 

そういう週末の楽しみだけでなく、日常にも脅威が迫ってきている。マスク、ティッシュ、トイレットペーパーが買い占められていて、最寄りのスーパーに行ったら、インスタントラーメンまでも空の棚になっていた。みんな中国人観光客が少なくなったからって爆買いしているなあと思いながら、私は惣菜を買って帰った。

 

ふと、ゾンビ映画を思い出す。ゾンビ映画では体力回復ポイント的に無人のグロサリーマーケットで好きなだけ食料をかっぱらうシークエンスがよくある。このコロナウイルスによる生活者のパニックから考えると、もし、本当にゾンビ騒ぎが起きたときに、あんな悠長に陳列されていることはないはずだ。なんだか悲しくなる。自分がゾンビから逃げ回る運命になったら真っ先にやりたいことなのに。カートにヒロインを乗せて広い広い売り場を走り回りたかったのに。

 

人間というのはたくましいもので、この行動自粛モードを逆手にとったパフォーマンスもあるわけで。一番痺れたのは3/1のNUMBER GIRLの生配信。正直、有名どころの3〜4曲しか知らなかったけど、視聴者のチャットも相まってすさまじい熱量だった。サプライズは森山未來の登場。昨夜だけで「OMOIDE IN MY HEAD」のパートを何回観たことか。ライブハウスでたったひとりで踊り狂う森山未來のなにかしらの筋肉の一部に憑依したかった。

 

森山未來熱が急に騒ぎ出して、ドラマ『モテキ』で「NUM-AMI-DABUTZ」で奇跡のダイエットを遂げる藤本幸世を観て、すぐさまフジファブリックの「夜明けのBEAT」で舞う森山未來の姿を楽しんでいた。この夜は眠るのに少し時間がかかった。