『パラサイト 半地下の家族』を観た。
第72回カンヌ国際映画祭で最高賞!『パラサイト 半地下の家族』予告編
2月のアカデミー賞に向けて、なんだか映画について詳しくない人たちもソワソワする季節になってきた。ちょっと前まで『ジョーカー』が、映画の話題の中心だったのに今や、この『パラサイト 半地下の家族』のことについて誰もが考察している。韓国の映画が、最優秀作品賞獲ったらみたいなif...を考えてわくわくしてしまう。日本人って賞レース好きだよね。そのへんの国民性について書いている論文あったら教えて下さい。
ということで『パラサイト 半地下の家族』を映画館で観に行ってきた。客席はパンパン。映画の最初に浮かび上がるカンヌグランプリのロゴに少し鼓動が早くなる。『パラサイト』は題名の通り、韓国の半地下に住む貧しい家族・キム家が主人公の話だ。長男のギウが先輩から、裕福な家族・パク家の家庭教師のバイトを紹介されることから物語が動き出す。英語の家庭教師をしながら、うまく彼らの心を掴んだギウは巧みな話術で、知り合いの美術の家庭教師として、妹のギジョンをパク家に潜入させることに成功する。こうしてキム家のパク家に対する"寄生"計画が上手くいく....というところで展開が思わず方向に加速していく。ポン・ジュノ監督自らネタバレを控えるようにお伝えする意味がわかる超展開だ。
キム家の描かれる貧しい日常がわからないけどわかる。たとえば、半地下にある部屋は韓国の不動産事情ならではの物件ではあるのだけど、きっと韓国の人からしてみれば「あるある」と思ってしまうであろう。リアルな庶民の描写が海を越えてこちらまで伝わってくる。届かないWi-Fi、台湾カステラ、下水道の位置の関係で妙な高さにある便座。このトイレを舞台に、汚いのに儚いシーンがあるので、そこは観てほしい。
富裕と貧困、格差社会がひとつのキーワードになっているけど、『パラサイト』では、これでもかと、そのメタファーを感じさせる演出をねじ込んでくる。『ジョーカー』もそうだったけど、階段を巧みに使ったシーンが多い。これからの時代、この階段を使った演出が増えてくるんじゃないのだろうか。それを観て、すぐに僕らは格差社会を投影しだす。
しかし、『エクストリーム・ジョブ』もそうだけど、韓国映画で出てくる料理は、なんであんなに美味しそうなんだろうか。と、思ったら劇中に出てくる料理を再現しているカフェがあったので行ってきた。ジャージャーラーメン(チャパグリ)を食べながら、この映画の余韻に浸っていた。
パラサイトのジャージャーラーメンを食べに #parasite #parasitemovie #パラサイト #チャパグリ