ついに本格的にサブスクリプション中心の音楽拝聴生活になった2018年でした。10曲に絞るのほんとに難しかったんですが、独断で決めました。よろしければどうぞ。
10位:空中裁判/日食なつこ
ラップが好きで、短歌も多少嗜む私は韻に敏感な人間になってしまった。そんな私の韻テナ(韻のアンテナ)がビビッと受信したのがこの「空中裁判」という曲。ピアノのメロディーも美しいし、「〜って」「〜って」とそれさえも越えるサビの韻の踏み方の爽快感よ。聴くだけで心はただ快晴。
9位:Siren/向井太一
向井太一 / Siren (Produced by tofubeats)【Official Music Video】
外から見たら大人なのに、大人になりたい。社会的には立派な大人だけど、例えば素敵なデートを組み立てるとか、相手が喜ぶプレゼントをあげるとか、そういう色気的な大人力がまだまだ足りない。心は自動的には成長しない。そんな僕だけど向井太一のSirenが大好きだ。MVみたいにまるでシャンパンを口に含んでいるかのような大人の優越感。少なくともこの曲を聞いているときは”大人の俺”という気持ちになれる。狙ってる人とシャンパン片手に談笑する大人になりたいよ。 早く大人になりたい。
8位:デート/chelmico
大人のような夜デートもしたいけど、学生の時のような昼デートもしたいんだ。どれだけデートに飢えているんだよ俺。そう、普段は大人の権利を有意義に使った「酒」だの「タバコ」だの嗜む日常なんだけど、たまには動物園とか水族館とかとてものんびりなデートがしたいのよ。chelmicoはとうとうメジャーデビューという大きいことをを果たしたし、どんどん大きくなる様子を追っかけていきたい。冬の動物園でもっこもこのアウター羽織りながら3人でだらだらしたい。3人でもデート。
7位:あんた飛ばしすぎ!/ももいろクローバーZ
【ももクロMV】ももいろクローバーZ『あんた飛ばしすぎ!!』Music Video
いくらももいろクローバーZがアイドルの王道を歩んだとしても、どこかに初期のむちゃくちゃやってやる王道への反骨心を求めてしまっておりまして、「あんた飛ばしすぎ!」は久々にその反骨心をズキズキと感じる曲。王道の権威を得た4人の反骨心っていうだけでカオスなのに、得意の自己紹介ソングになっているのがたまらないのです。特にあーりん。あーりん。あーりん。
6位:Peace bomb/TENDOUJI
TENDOUJIは新しくハマったバンドのうちのひとつ。チェコの主催するイベントで始めてみたのですが、あっという間に撃ち抜かれまして。こういうロックを求めてたんだあという赤血球の叫びを感じてしまっております。来年のワンマンのチケットも取ったしもっと聴き込む所存であります。
5位:LOOP/SIRUP
SIRUP - LOOP (Official Music Video)
向井くんの曲もそうだけど、今年はエロさを感じる曲がたくさん生まれた一年なのではないでしょうか。SIRUPの歌声はただのエロです。鼓膜に麻薬を打たれるとこんな感じになるのかなあとトロンとしてしまう。特にこの「LOOP」なんてどっろどろになってしまいます。二人で毛布にくるまりながら聞きたいよねえ。もう欲求不満が今年のベスト10に影響されているのを認めます。「Do well」も好きな曲。ずっとサビを流して踊っていたいのよ。
4位:タクシードライバー/Mom
深夜の帰り道が思い出されるような曲が好きで、今年一番そのイメージに適した曲がこの「タクシードライバー」だ。生活圏内を包む夜のやさしさと町の光を等身大の目線で書いた歌詞がしみていく。疲れ切った帰り道でこの曲がイヤホンから流れると泣きそうになるのだけど、だけど夜の無限の包容力に救われる。タクシードライバーは夜の使いで、孤独で絶望しそうな誰かを照らしてくれるんだ。
3位:サマーフリーズ/ザ・おめでたズ feat. 愛わなび
ザ・おめでたズ - サマーフリーズ feat. 愛わなび(MUSIC VIDEO)
ああすればよかったこうすればよかったなんて考えないで、なんでもない夏を与えられた環境と友だちと過ごすことが理想の夏なのかもしれない。サマーフリーズはもう二度と味わえないだろうなあとなんとなく思っている地元の友だちと過ごす夏のきらめきを与えてくれる。変わらない街、変わる街の箇所をたしかめて、みんなでドライブ行ってかき氷を食べる。そんな日常が遠くならないために聞き続けたくなる。
2位:どうしよう/Tempalay
Tempalayには毎年心を溶かされる。AAAMYYYが加入したことでそのとろとろ具合がさらになめらかになったんじゃないでしょうか。自分でも何言ってるかよくわかりませんが、「どうしよう」は気づいたら再生している曲だった。多分100回ぐらい聞いてるかと。「相思相愛じゃ物足んないよ」ってものすごいパンチラインだと思う。言葉もメロディも美しいといつまでも聞いていられる。
1位:住所/KICK THE CAN CREW feat.岡村靖幸
KICK THE CAN CREW 「住所 feat. 岡村靖幸」Music Video
わーわー言うとりますが、もう今年はこれが圧倒的1位。だって好きな人と好きな人達が最高の曲を産み落としてくれたもの。KICKの復活も奇跡だし、岡村ちゃんの奇跡も復活なのだからその二組がひとつの曲を紡いだということがどれだけ天文学的数字の確率であるかということ。情報解禁からわくわくしてきたけど、この音楽を聞ける今にいれるなんて幸せだ。はあみんなこういう色気をまとった男の仲間入りしたいものだよ。
この細川さんの解説の記事も素晴らしかった。こういう彼らが隠した暗号に気づけるくらい聞きこまなければならない。まだまだ音楽道を精進していきたい。
2019年は欲求を満たせるようにがんばります。