砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

俺の短歌ベストヒット2017

今年も、ちょこちょこと私の作った短歌が掲載されたことがございました。露出されたものは数少ないですけども、いくつか私のポートフォリオとして残しますので、お時間あればお読みくださいませ。また、感想いただけますと嬉し泣きします。

 

 

 

 

立ちつくす幸せもあるジョナサンのジャングルみたいなドリンクバーで

 

(「歌ドカワ」短歌アワード)

ニコ動と月刊「短歌」のメディアミックス企画で、佳作として、採用してもらった短歌。私を短歌の世界に誘った穂村弘先生が選んでくれたことも嬉しかったけども、私の作品をほむほむが音読している!という歴史的瞬間を目の当たりにして、全てが救われたような気がした、個人的に今年で一番思い入れが深い一首です。ほんとうにジョナサンのドリンクバー迷うんですよ。「歌ドカワ」の次回開催を誰よりも待ってるマン。

 

 

 

紙パックの梅酒も切れてこの部屋は何もないねと笑うふたりは

 

給料1000年分捧げて火星まで青い夕焼け見るハネムー

 

(第60回短歌研究新人賞) 

今年は佳作でした。掲載された5首より2首をセレクト。毎年優勝を狙っているのだけども、手応えというか、最終選考や佳作に選ばれた経験値がどこに溜まっているのかがわからない。難しいよね。次のステージに行くために、何をしたら良いのか迷っているようなきがする。佳作なのに。

 

 

 

さっきまでピースをしてたその指で運ばれていくビーチサンダル

 

んぱんぱと洗面台で唇を鳴らす音して毛布から出る

 

満月の季節が来るたびファンデーションばら撒くうさぎ整備局員

  

夢の日の代償として京葉線各駅停車は東京へ行く

 

(野性歌壇より)

今年からはじまった「野性歌壇」にありがたいことに何度か掲載されております。最近の主戦場かもしれません。オンエアバトルならチャンピオン大会に行けるぐらいのポジションだと自負しております。特選もカトチエさんに1回選ばれて、ウキウキでございましたが、そのあとに、特選投稿者にはステッカー制度がスタートしたため、新たな戦いを強いられている最中でございます。ちなみに1首めのテーマは「夏休み」2,3首めは「化粧品」、4首めは「ディズニー」となっております。題詠好きやねん。

 

 

 

胎内で気づいていたよあの人は隣のクラスの金髪が好き

 

もしセミに生まれたならば山野楽器銀座本店前で果てたい 

 

店員さん、持ってないのでポイントをこの手のひらにのせてください

 

(「毎月歌壇」より)

今年も皆勤で投稿させていただいた「毎月歌壇」からもいくつか掲載させていただきました。月に1回だけしか投稿できないというのはほんとにハラハラします。攻めすぎた?守りすぎた?そもそもそんな面白みがないのか?などとひとりきりの反省会を何度もやってるわけで。声に出したくなる系のが採用されているなあと自己分析。もっと正統派なやつで載りたい野望を胸に来年へ。春とか風とか使った爽やかなやつ。

  

 

そんなわけで来年もこそこそと、しかし着実に短歌作っていきたいと思いますわ。いい加減、売れるチャンスをくれよ神様。