砂ビルジャックレコード

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エゴサーチされたい(『俺たち文化系プロレスDDT』観たマン)

『俺たち文化系プロレスDDT』を観た。

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じわじわと私が楽しみにしていたプロレス・ドキュメンタリー映画を公開日に観に行ってきた。はじめてのバルト9。新宿はめったに行かないのでソワソワ。

 

 

2015年11月に行われた、ある“団体対抗戦” をめぐるDDTというプロレス団体に所属する男たちの人生を切り取った74分である。プロレス好きの私としては、この試合への経緯というのもしっかり把握しているし、「#大家帝国」のハッシュタグをリアルタイムで追っかけていた。この一連の騒動が映画として加工されたことがものすごく嬉しい。

 

DDTの劇場公開作品でいえば、前作の『プロレスキャノンボール2014』に続く第2弾。関連性は強くはないが、この作品を予習材料として観ておいて損はない。何故ならこのPWCBで実質的主人公となった大家健が、今作でも大暴れしているのである!

takano.hateblo.jp

 

張り手の応酬、彼女の存在を発表、突然の握手会、だらしない住処。“計画性”という言葉が最も似合わない男、大家健が、この映画をかき乱す。アナとエルサよ、「ありのまま」とはこの男のことを言うのだ

 

しかし、我々はなぜか、この大家健に魅了されてしまうのだ。インタビューで大家は、「『ロッキー』と『クリード』を観て自分自身を奮い立たせる」と、汚部屋で熱く語る場面が出てくるのだが、まさしく我々はこの大家健を“現実世界のロッキー”として崇めているのだ。大家健が、団体対抗戦で立ち向かう先には棚橋弘至日本プロレス史における最高のプロレスラーのひとりに挑む姿は思い出すと今でも熱くなる。

 

私が特に印象に残ったのは、最後の最後に出てくる打ち上げのシーンである。試合後の世間の反応を気にし、エゴサーチを肴に酒を飲んでいるのだが、その店に貼ってある“ある言葉”が、抜群にこの映画とマッチしているのである。偶然なのか意図されたものなのか、わからないが、こういう文脈を語りたくなるからプロレスが大好きなのである。

 

上映終了後、会場を出るとそこには舞台挨拶に居た大家健が!突然の握手会がまさかの開催!サプライズアトラクションに爆笑しながらも、固く握手させていただきました。

  

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なんて素敵な写真なんだ!