砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

駆け込みシベリア少女鉄道

シベリア少女鉄道「君がくれたラブストーリー」を観に赤坂レッドシアターまでぶっ飛ばしてきました。ウレロシリーズ、SICKSを大好きな私にとって「シベリア少女鉄道」という劇団があるということはもちろん知っていたが、なかなか総本山まで足を伸ばそうという勇気が湧かず、ウジウジしてたが、Twitterでの絶賛っぷり。そして、当日券があるという情報に、天命を任せ、雨の中レッドシアターまで発車直前に駆け込んだ結果、素敵な未来が待っていました。すげえよ、シベリア少女鉄道!恐ろしいよ、土屋亮一!面白さ、満足感の中にどこか恐怖を覚える完成度。

 

青い鳥は確かに幸せを運んでくれた。

 

テーブルの周りに集まる8人の男女。レザボア・ドッグス的のような世界観で物語が始まり、セリフもアメリカ映画の吹き替えのような表現である。なんだかこの8人は秘密を抱えているようで、我々観客に、ある違和感を与えながら話が進んでいく。クライム・サスペンスのようなヒリヒリした展開が続く中、あるきっかけで物語が動き出す、そして会場が揺れだす。もうそこからノンストップで笑ってしまった。

 

あえて、この「君がくれたラブストーリー」の重要な仕掛けを説明しないけども、いやあ、すごい。おぞましい言葉遊び。これは、一種のパングラムと言っても良いのではないだろうか。こういう緻密な作品を見ると、作り方が気になって仕方がない。どうやってんのよ土屋さん。慣用句や例えた言葉、環境とキャラによって意味が変わるセリフたち、その言葉が指す方向に我々、そして演者までもが振り回されていく爽快感。圧倒的多幸感に満ち溢れるエンディング。ああ、今日の日本に生まれてよかった!

 

この公演、すべてを知ってから、もう一度見ると新たな発見がありそうだが、もう終了してしまったのが本当に残念なのである。