『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』を観た。
【ローカル路線バス 乗り継ぎの旅 THE MOVIE】予告編
まさかの映画館でローカルバス乗り継ぎの旅。オープニングのゆるさがなんだかいい。太川陽介のTシャツに書かれている「Endless Summer」という文字と短パンからはみ出た足の細さが気になる。蛭子さんは主人公であることを自覚しての発言。飄々としててすがすがしい。
実は私は、過去のシリーズを一回も見たことがない。この作品を見たいと強く思ったきっかけはただひとつ。撮影されていたちょうどその時期に私も台湾旅行中で台風の猛威に怯えていたからである。同じ怖さを経験したものとして、何か気になってしまい思い切って1800円払ったのだ。
ちなみに、私の台湾シリーズはこんな感じだった。ローカルバスとは2日目〜4日目がちょうど重なっている。ローカルバス乗り継ぎのアナザーストーリーとして見てくれたら幸いです。(1回もバス乗ってないけど)
去年の9月の台風による影響は、日本で受けるものとは、違うように感じた記憶がある。日本だと何かしらは営業しているというイメージだが、台湾はすべてがピタッと止まったような感覚になった(特に3日目)。私はひたすら台北旅行だったがそれがもっとひどかったと報道のあった台中や台南に行くとなるとどんなものだったのであろうか。
ローカルバスの旅も、見事に台風の影響を受けていて、「だよね。だよね。」とシンパシーを感じて見てしまった。3泊4日の行程で、あのダメージは心折れそうになるだろう。ただ、劇場版らしくその台風によるハプニングがドラマチックな展開を生み出しているのだ。
そして、今回のマドンナ役の三船美佳が非常に効いている。1日目はその褐色の肌と、えげつないハイテンションっぷりになんだかソワソワしちゃうんだけど、得意の英語を生かした活躍はもちろんのこと、現地台湾人との交流で、世界のミフネの話題になってほっこりするなど、このノンフィクションロードムービーで存在感を放っていた。
台湾の魅力あるグルメや建物もしっかり紹介されるが、それと対峙する蛭子さんの感覚が好きだ。旅先に行って、旅人らしくするのは間違いなんだよな。蛭子さんに関して言えば、ずっこけるシーン(予告編でも観れる)は大ハプニングではないだろうか。老人がセリのマグロのように飛んでいく映像なんてフィクションの映画で撮れるものか!!
と、自分の思い出と合わせていたらまた台湾に行きたくなってしまった。今度行くときは台中・台南方面にも繰りだそう。