砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

1巻をむさぼって

最近、漫画の1巻を読む時間が多い。1巻には読者を離さんとするインパクトのある最初の展開があり、自分自身がその漫画の世界観にじんわりと浸っていくさまが気持ちいい。2巻を読むか読まないかの意思を与えられていることも大きいだろう。漫画の1巻はローリスクハイリターンなのだ。

 

 

ちらほらそのタイトルは耳にしたことがあった「だがしかし」、1話の長さもほんとうに駄菓子のような感覚で読めるのもいいし、1話毎にある駄菓子がテーマになっているのだが、私の肉となり脂肪となり思い出となったものが、テーマとなればのめり込まずにはいられない。小さいときにココアシガレットを考えた人は本当にすごいと思った。タバコごっこをして、飽きたらボリボリ食える。手がベタベタになりながら大人ぶっていた。

 

だがしかし(1) (少年サンデーコミックス)

だがしかし(1) (少年サンデーコミックス)

 

 

1巻を読んでて衝撃的だったのが、こざくら餅の個数が減っていたということである。あれは3✕4の並びがあるから美しいのに。なんとかして幾何学的なデザインに戻したい。そういえば、あの四角い餅が色とりどりに最中のお皿に入っている「フルーツの森」っていうやつがあったんだけど、それってみんな知ってるのだろうか。知ってる方はご一報ください。

 

いわゆる“おやつは300円”までの感覚は絶対何かに生かされているはずなんだ。予算に厳しい世の中だし。やりくり上手は駄菓子に詳しいという説を試してみたい。とか考えていたら2巻も読破していました。3巻目もむしゃむしゃ行きたい。

 

 

「波よ聞いてくれ」もなかなかグッときている。とにかくテンポの良さ。文字数の多いマンガってなんだか疲れちゃうんだけども、すらすらと読めてしまう。心地よいセリフのオンパレードにニヤッとする。なんというか、文字と登場人物が一緒に動くんだ。こういうのが実写化されやすいんじゃないかと、勝手に思っている。北海道が舞台だし、HTBとかでやってほしい。

 

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

 

 

「ラジオスターの悲劇」って曲があるけど、いつの間にやら「TVスターの悲劇」が起こって、ラジオはネットという新たな波に乗っかり再評価されているという一連の流れが結構好きだったりする。スマホでラジオを聞きながら、最近の良くわからないニュースとか、ここみたいな良くわからないブログを見ている人ばっかりが蔓延る電車によく乗っています。

 

それはそうと、「波よ聞いてくれ」を読んだら札幌でスープカレーを食べに行きたくてしゃあない。東京で美味しいスープカレー屋さん知ってる方、ご一報ください。

 

 

また、1巻をむさぼったら書かせてください。