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『エージェント・ウルトラ』観たマン

『エージェント・ウルトラ』を観た。

 


1/23公開『エージェント・ウルトラ』WEB限定特別予告

 

どこにでもいるダメ男が、実はとんでもない戦闘能力の持ち主だったというアメリカンギークが好きそうな展開だけども、注目すべきは彼の戦闘方法なのである。もちろん、すぐにイメージされる「武器」は使いこなせるが、さらに、その場にあるものでさえも殺しの道具に変えてしまう。

 

武器でないもので相手を倒すという点においては、「ホーム・アローン」と同じくくりに入れてもいいのかもしれない。「ホーム・アローン」は、家にあるもので罠を張って敵を倒す。いわゆる待ち伏せ型の戦闘スタイルだったが、「エージェント・ウルトラ」の主人公であるマイクは、その場にあるものを確認し、相手を仕留める。その即興性にシビれてしまう。モノボケならぬモノゴロシ。スプーンで人は殺せてしまうことはユリ・ゲラーにはとりあえず伝えておこう。

 

どこにもある日用品で、人を殺せるんですね!というどこか伊東家の食卓の裏ワザ目線で見てしまっている自分がいる。非常に勉強になる。(これを勉強したところで、きっと使わないんだけども)その殺しの裏ワザが存分に詰まっているのがホームセンターでの長回しの大乱闘で、この映画のクライマックスだ。道具の宝庫である、ホームセンターで大暴れする彼の躍動っぷり。そして、その長回しの中で、一瞬ある看板が映るんだけども、その時に私の脳内ではスマブラのハンマーを獲得した時の音楽が流れ始めた。そうだよ。ホームセンターにはあのコーナーがある。

 

この映画を見終わった後に、「カナダの路上王」と呼ばれるケニー・オメガが日本に来る前にYouTubeに載せた路上プロレスの試合が見たくなった。路上プロレスも、その場の環境に合わせた攻撃能力が必要とされる即興性の戦いだ。ケニーの動画を初めてみた時は衝撃で、家電の使い方は色々あるんだなあだということを気づかせてくれた。

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