『ピクセル』を観た。
映画『ピクセル』予告編 2015年9月12日(土)公開 - YouTube
ゲーム=アーケードという発想自体「過去のもの」になっているのではないだろうか。日本人は液晶画面をなぞるだけの行為をゲームと呼ぶようになり、もっとひどいものではタッチするだけでゲームとして成立するようになってしまった。あんなポチポチするのをゲームと認めたくない気持ちが少しある。
私はかろうじて、家庭用ゲーム世代にとどまっているので、NINTENDO64やゲームボーイを中心に楽しんできたが、画一されたコントローラーの中での操作だけのものでアーケード的なレバーとボタンの操作は全く自信がない。ピクセルのように実際に戦うとなれば即死する自信はある。ガチャガチャやりながら冷静にスコアを重ねていくアーケーダーはかっこいい。
当時やっていたドンキーコング64というゲームの中に、ピクセルの中にも出てくるアーケードのドンキーコングをプレイする場面がある。コントローラー世代の私にはパターンを知って攻略するという発想はなく、結局そのステージはクリアできずに、ドンキーコング64自体も全クリできずに放置したままにしてしまった。
それはそうとピクセル。正統派なSFアメリカンコメディで面白かった。個人的にはもっと1980年代のアーケードゲームの知識とかアメリカ芸能事情を知っておけばより楽しく見れたんじゃないかなあと軽く反省。そしてドンキーコング、いい加減クリアしたい。
宇宙に打ち上げたアーケードゲームの情報を宣戦布告として捉えられ、それがもとで地球侵略がはじまってしまうというあらすじだが、この地球人が創りだしたルールの上で戦っているということで見れば、コミュニケーションツールとしてのゲームってすごいよね。赤い帽子でヒゲ生やしてオーバーオール着れば、違う文化の人達でも同じイメージが生まれるんだもんなあ。
パックマンがニューヨーク市街を疾走するとか設定がたしかにSFなんだけども、最近発表されたポケモンGOのことが頭によぎり、異星人襲来はともかくこのようなゲームとリアルの交じった世界に妙な現実感を覚えてしまった。
ちょっとポケモンGOの話に寄り道してしまうが、ポケモンの地図上のモデルは実際の日本を参考にしているから、その土地土地にあったポケモン出ないかなあと妄想している。ベトベターの現れない渋谷、新宿、池袋なんていやだ!
あ、でもポケモンGOってスマホだよな。うん、スマホをポチポチするのもゲームだ。