砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

短歌詠ませてください(短歌の目 第1回)

前回の はてな題詠「短歌の目」の企画がとてもとてもとても

楽しかったので今回もちゃっかり詠ませていただきました。

 


3月の題詠短歌10首および投稿作品ご紹介です - はてな題詠「短歌の目」

 

1.雛

雛祭り かつての主役は おてんばな孫見て笑顔のしわ増す日かな

 

 

2.苺

苺撮る Instagramにアップする いいね!をもらう 胃の腑に収める

 

 

3.夕

夕方に 凶悪犯と政治家が 激安グルメに晴れを報せる

 

 

4.ひとり言

片隅で誰より早く咲く花のひとり言聞く 風は冷たく

 

 

5.揺らぎ

この国の縮図みたいな終電で君は揺らぎに任せて眠る

 

 

6.羊

息切らし 8位の羊は大桃が世界を救う話を紡ぐ

 

 

7.線

【浪人生】教科書などに 黙々と ピンクや黄色の 線引くいきもの

 

 

8.バク

夢たちがあふれる空を僕ら見て 動物園のバクの死を知る

 

 

9.年度末

西暦5000年度末のこと言って すべての鬼を笑い殺める

 

 

10.信号

信号がま・た・た・く間に 君の手をつかんで午前0時へ飛びこむ

 

 

前回(短歌詠ませてください(短歌の目 第0回) - たまには文章を書かせてください)は10首を1テーマをベースに考えたんですが、今回は特に何も決めずに、お題からの閃きを大事にしたんですが、ところどころ単語がリンクしている短歌があって面白く感じております。

心を動かす短歌でありましたら幸いです。