『ミュータント・タートルズ』を観た。しっかりと3Dで。なんならIMAXで。
自分の中で、ミュータント・タートルズの記憶というと友達の家でやったファミコンのソフトぐらいしかない。(しかも下手なので専ら観戦)
あとは、アニメでちょこっと観た程度で4匹の亀がわちゃわちゃしているイメージ。
もしくはマキシマムパーパーサムの「ミュータント忍者タートルズやないかい!」というツッコミが上位に出てくる。
もうほとんど、予備知識を入れずに不足しがちなアメコミを摂取しに行ったのだが興奮しっぱなしだった。
こういうのって、ストーリー性とかどうでもいい気がする。とてつもない強大な敵やピンチをどうクールに乗り越えるか、そのアイデアと表現に打ちのめされたいのだ。
まず、強大な敵が最高だった。今回の映画のボスであるシュレッダーの”シュレッダー”感の超越。アニメやゲームで観たことのある平面シュレッダーがあんなにサイバーパンクしてしまうなんて。おっそろしいぜベイさん。
そのシュレッダーを倒すためにタートルズはむちゃくちゃするんだけど、特に棒術使いのドナテロの戦い方、ピンチの乗り越え方が最高にクールだ。
ガジェットマスターならではのあっと驚く道具の使い方、流れを一瞬で変えてしまう数々の術。私の推しメン。伊東家の食卓がまだやってたら、風見しんご枠で出て欲しい。
そのドナテロを含む4体のキャラも立っていって面白かったんだけど、いわゆるレンジャーもので育っていった人間としては4人組というのはどうもおさまりが悪いというか、なんかそわそわしながら見ていたのだ。奇数でないことにどこか違和感を覚えてしまっていた。東映も私も悪くないのだが。
その4人組の妙なアンバランスさを帳消しにしてくれたのが、エイプリル・オニール(
ミーガン・フォックス)だった。話が進むにつれて、彼女もミュータントじゃねえかよ!と思わず突っ込みたくなる大活躍。タートルズ達のかゆい所に手が届く素晴らしさ。オニールが”モモレンジャー”となることで、この映画の観やすいバランスが保たれている気がする。
そんなことを考えながら、いつもよりマンホールを気にして歩いて帰った。