砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

ポカリとカレーうどん

年明けから早々に体調を崩してしまっている。

喉が痛いし、咳は出るし、悪寒はするし、で久々のヨロヨロした感覚を味わっている。

CDJに4日間行ってきた自分としては、そりゃあんな数万人がギューギューしてた空間にいたのだから風邪ぐらいに伝染るのは仕方ないと割りきってはいても、あけましてインフルエンザという最悪の正月になってしまったのかなと落ち込んでいた。だけど昨日今日あたりで悪寒は収まりつつあるので、どうやらインフルエンザではない模様。不幸中の幸い。

ただ、喉の痛みは引き続きキープ。この痛みとのしばらくの付き合いを覚悟しながらの数日間になりそう。

 

体調が悪くなると、復調しようと体が本能的に求めるものがあると思う。

例えば、脱水気味になればアイツを欲しくなる。青いイナズマ、ポカリだ。今までに幾度と無く助けられてきたおかげで、完全に体がポカリを覚えてしまっている。求めだすと心なしか、唾液であの酸っぱさのある甘みを再現しようとしているみたいなのだ。禁断症状に近い。

ポカリはヨロヨロした状態で一気に流しこむのが気持ちいい。その時には、自分の脳内シアターで上映会のはじまりはじまり。何ヶ月も日照りが続く干ばつ地帯にある村。その村に突然降りだした恵みの豪雨。思わぬ奇跡に喜ぶ住民と、雨を染み込んだ大地から魔法のようにすくすくと育つ虹色のひまわり。そのひまわりは「イオンサプライ」という品種で世界に出荷されるのだ。という映画。ミニシアターでのみ公開したい。

 

本能的とは行かないまででも、喉が痛いと無性に食べたくなるのものがもうひとつある。カレーうどんだ。

カレーライスではダメなのだ。あくまでもカレーうどんである理由は大きく分けて2つある。

ひとつは、とろみだ。カレーうどん独特のとろみのあるルーが傷ついた喉をコーティングするように流れていく感触が気持ちいいのだ。可能ならば、カレーうどんを食べるというよりも、普通のうどんを食べてから、カレーうどんのルーを飲み干したい。

もうひとつはカレーらしさだ。心地よく喉を苦しめるルーの香辛料の刺激が最高なのである。香辛料の荒療治で喉がなんとかなるかもしれないというスパイスマジックに頼りきりな浅はかな考えも持ち合わせている。喉がいたいときにカレーうどんを食べ終えると痰がからみ気味の咳が出るんだけど、それってたとえるならば、映りの悪いブラウン管テレビを叩くみたいなものだろうと自分の中で解釈している。

 

ポカリでもカレーうどんでも、ヨロヨロの体が復活している様を体感してしまうと、どこか「体調悪くてよかったー!」と思えてしまうのが非常に憎い。