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にくいぜベイビー(『ベイビー・ドライバー』観たマン)

ベイビー・ドライバー』を観た。

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オタク性質を持っている奴らなら誰でも好きになってしまうエドガー・ライト監督の最新作。「コルネ三部作」大好きおじさんの私にとっては、待ちに待った映画なのです!

 

だってだって、主人公の設定からニクい。凄腕ドライバーといえば、ありきたりだが見た目が主人公とは思えない。サングラスにイヤホンを必ず装備する自分の内部にこもってる系の容姿。こういうナードな感じのドライバーっていなかった気がする。(いや、いるという方はご連絡いただけますと幸いです) 名前はベイビー。かわいいベイビー。

 

そして、イヤホンから流れてくる音楽に合わせて、スゴテクドライビングを決めてしまう。亜種のリズムゲームのようだ。普通のアクション映画ならば脇を固めるようなクセのあるキャラクターなのに、これが主人公に昇華してしまう気持ちよさ。そして、ベイビーが飄々と街をすり抜けていくさまがかっこいいのですよ。『スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団』しかり、エドガー監督はこういうヒョロヒョロ男をカッコよく魅せるのがほんとにうまい。なあエドガー、このブログを書いているやつもヒョロヒョロ男なんだぜ?

 

音楽に合わせて踊りだす(この場合は人に限らず車もだ)という意味では、クライムアクションとミュージカルを兼ね備えたハイブリッドな映画であるといえる。例えば、銃声とバスドラムシンクロニシティー。爆破とともに叫びたくなるあのワード。音楽の力を余すところなく生かした傑作だ。

 

主人公ベイビーのオフの姿もかわいらしい。サンプリングで曲を作るし、街を舞台に曲を聞きながら踊るシーンにニヤッとした。こういう考えは万国共通なのだろう。そういう意味で、この世はミュージカルスターで溢れている。

 

しかし、映画館で見るには向いていない点もある。劇中の音楽を聞いて、おとなしく座るだけじゃ我慢できないということである。そう、踊りたくてしかたないのだ。ライブハウス上映を希望する。オールスタンディングで、気の済むまでリズムに乗って、ときにはベイビーの逃亡劇に声援を送りながらもここぞという場面で一緒にシングアロングしたい。もちろんみんなイヤホン着用がドレスコードだ。