怒りのパクチー道

ここ最近パクチーの繁殖力が凄まじい。といっても、パクチー“味”のものだ。私がよく利用するコンビニにいけば最低でも1種はパクチーフレーバーのスナックなどが置いてある。「もう、とりあえずパクチー味作っとけ」的な考え方が横行しているのか。パクリ社会である。

 

私は、特に抵抗もなくパクチーを受け入れている。しかし、ファミレスなどでたまにある、それこそ“パクリパクチー”はパクチーとしてのアイデンティティを失っている。私は一度だけファミレスで、いつものパクチーの感覚で注文したのだが、食べててこう思った。これはただの草だ。ちゃんと、パクチーを適切につかっているタイ料理やベトナム料理のお店で食べるのがベターであると学習した。

 

さて、パクチーの独特な風味を例えるときに「カメムシの味」というフレーズを耳にしたことがある人が多いと思う。とくにアンチパクチーな人なら今日も街の何処かでいけしゃあしゃあとこの言葉がオートマティックに口から出ているのだろう。この言葉を使うひとたちに言いたいのはひとつ。お前、カメムシ食うたんか。

 

パクチーディスるあまり、なんか知らんけど、自分の偏食履歴を開示する展開。え、カメムシどう食べたの?甘辛く煮詰めた?素揚げして塩で?麺に練り込んで?調理方法が非常に気になるところである。カメムシカミングアウトに心理的距離感を置きつつも、若干気になるのは、食への探究心か。

 

いやいや、表現だからって、カメムシを食ってないやつがこの表現を使うなんて言語道断である。一回カメムシ食ってからパクチーディスりやがれ!!パクチーからのカメムシでもいいぞ。そして、カメムシよりもっとパクチーに味が近い食べ物があるか探してみろ!虫より草のほうが近いと思うぞ!そこら辺の野草食え!腹いっぱいなら岡本信人に一度聞いてみ!

 

誰かが言ってるからって、やってるからって、そう易易と真似してほしくないものです。それはパクチー嫌いなやつも、パクチー味でとりあえず一儲け狙ってるメーカーも同じである。前例に習わず、己だけのパクチー道を極めてほしい。パクチーを極めるにはクリエイティビティが求められるのです。