砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

こつこつ1巻をむさぼって

歳を重ねると、どうしても新鮮な事柄が減っていく。その中で、漫画が提案する世界が違った目線を私にくれるのでとても刺激的だ。気になる漫画があればこつこつと読み進めています。

 

最近は「おやすみカラスまた来てね。」の空気感ににやにや。

 

ひょんなことから“奇跡体験”に出くわし、すすきののバーを継ぐことになった男を主人公とした物語 。主人公、十川善十・24歳のまわりで起こる様々な出会いと恋愛を描いている。

 

24歳といえば、フル充電されていた「若さ」が徐々に失われていき、知らぬ間に、次の世代が押し寄せてきては、人生の先輩と呼ばれだす年齢である。その繊細な世代での恋愛模様。恋愛というこの世で最も美しい底なし沼で、 もがく十川とその回りにいる女性たちとのドラマが可笑しい。

 

それにしても、十川という男がかっこよく見えてしまう瞬間がなんだかニクい。同姓なのに。これって、バーテンダーに対する素敵な印象操作にならないだろうか、と危惧している。有名な3Bという言葉がありますが、この漫画の1ページ目に【CAUTION】として3Bの話を連々と書いてほしい。不幸な女性を作ってはいけないと思う。幸せは案外身近にありますよ、お嬢さん。

 

しかし、「波よ聞いてくれ」も札幌が舞台の漫画だし、私の中で札幌行きたい欲がぐんぐん増している。札幌へ行ったならスープカレー→バー→翌朝は、平岸高台公園Instagram用の動画を撮影、パーフェクトコンボだ。新千歳空港でおみやげに六花亭でエキストラステージクリアさ。言うことなし!誰か一緒に行こうよ。エア・ドゥで。