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Edible iPhone

iPhoneを自分の服の袖でさすって、その画面を綺麗にしている人を見てはっとした。りんごを磨く動作と一緒ではないか。りんごの形やデザインを見ると、人間には磨きたくなる先天性の何かがあるのではないだろうか。りんごの呪いとでも言おうか。服でiPhoneをさすっていた人は残念ながらかじりつくことはなかった。

 

こんな感じでiPhoneが私に食べ物を想起させる瞬間がたまにある。例えば、イヤホンを使って会話をしている人。その人たちはiPhoneを水平に持ち、口元に近づけて話しているので、ホットドッグやピザに見えてしまうのだ。ジャックから白いイヤホンが伸びていたらそれは、チーズだ。日常に潜む飯テロだ。今夜はピザパーティーにしよう!

 

画面が割れているiPhoneも、食べ物に見えてしまう。あの繊細に傷ついた画面を見ると、べっこう飴を思い出す。子供の頃、出店で買ってもらったべっこう飴の飴細工。そのべっこう飴が割れたときとおんなじ感覚を、その画面で思い出すのだ。口の中に勝手に広がる懐かしき甘い味。それより、iPhoneの画面が割れてたら、すぐ直しに行きなさい。

 

そのうち、iPhoneも食べられるシリーズが出来るのではないだろうか。究極の非常食。ハイテクな現代における熊本城的能力。iPhone Eとかどうですか、アップルさん。僕は買わないけど。