「短歌の目」、記念すべき第１０回も参加させていただきます。
今回で第一期がおしまいということで、貴重な遊び場をつくってくれた主催者の卯野さんに感謝です。自分が短歌を作る上での基礎トレーニングになり、この１年で短歌力がぐんぐんあがった気がしております。
今回のタイトルは『冬眠します』です。本格的に冬になってから睡魔と名勝負を繰り広げています。
1. ファー
ゴルファーの旦那は靴下一足も無いってことが冬の気がかり
2. 密
うたた寝を許すかわりに窓越しの他人の横顔好きなだけ見る
→うたた寝を許すかわりに秘密裏に他人の横顔好きなだけ見る（12/7 再）
3. LED
LEDの集合体を見るだけで満足そうなあなたは貧しい
4. グレーゾーン
グラデーションつけたグレーゾーンで戦えばグラディエーターもぐうぐうねむる
5. くま
くまさんに出会った少女はやがて森の生き物率いて首謀者となる
6. 石
石田家は家族で足湯につかるって話を聞いて合点がいく冬
7. イエス
「イエスタデイ」を真空管でかけながらアラームの針を春に合わせる
8. 鐘
鐘の音が聞こえてくるのに寺の名を知らないままでまた年をとる
9. 氷
また今年も氷でできたホテルのニュースが家で流れる季節
10.降る雪の
降る雪の消えかけている蛍光灯代えずにこのまましばらくおやすみ
いかがでしたでしょうか。なんだか気づいたらあのひと関連の作品が２つ出来てしまいました。。。
また、年末なので別記事で、今年の投稿作品（第０回〜第１０回）を振り返ってベストアルバム的にまとめを作りたいと思います。ありがとうございました。
