砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

帰宅の時間(短歌の目 第9回)

第9回も、朝夕の寒さに負けずに(少し負け気味ですが)参加させていただきます!

 

題詠の前に少しお知らせ。

今月発売のダ・ヴィンチ12月号内、「短歌ください」にタカノリ・タカノの作品が載っておりますので、関心ありましたら見ていただけると嬉しいです。

 

tankanome.hateblo.jp

 

今回のタイトルは「帰宅の時間」です。

11月の冷たい風と帰り道の相性って最高だと思うんです。

 

 

1. シチュー

冬が好き ビーフシチューに溶けていくビタミンのこと愛してゆける

 

 

2. 声

乱暴にぶん投げ捨てたランドセルが僕の声域に呪いをかけた

 

 

3. 羽

朝帰り 羽毛布団は燻されたあたしをいつものように匿う

 

 

4. 信

僕達が最後の通信ケーブルを取りに一旦帰宅する世代

 

 

5. カニ歩き

撮影後アビィ・ロードをカニ歩きして ( じゃ )れてる3人とジョン

 

 

6. 蘭

祝い飽きた胡蝶蘭はうなだれて帰りのルートを検索している

 

 

7. とり肌

とり肌が立った立たないの小競り合いまだしたいから遠回りする

 

 

8. 霜

夜の隙に一面はびこる霜柱 タップダンスで踏み荒らしていけ

 

 

9. 末

期末テスト勉強会 兼 ドリンクバーおかわりしながらポテト食う会

 

 

10.ひさかたの

ひさかたの光が丘の夕焼けはいつもの夕焼け おうちへ帰ろう