砂ビルジャックレコード

カルチャーの住民になりたい

短歌詠ませてください(短歌の目 第0回)

はてぶろさんで短歌の目という企画がありましたので、穂村弘さんによって短歌の森に迷い込んだ私が、僭越ながら短歌詠ませていただきました。

 

企画はこちら


今月のお題 - はてな題詠「短歌の目」

 

10個のお題について、それぞれお題の単語を短歌の中に

入れて詠むというルールでございます。

 

 

1.白

ひとつだけ時間の止め方知ってるよ 明かりを消して白湯を飲むこと

 

2.チョコ: 
チョコレートほおばりながら考える 昨日の君の睡眠時間


3.雪:

制服に纏う粉雪誇らしげ 春廃止デモ行進の朝

4.あなた:

「あなた」から始まる英文書きなさい 思いつくまま テストの裏に

 

5.板:

黒板消しクリーナー ON 飽きるほど一緒に帰ってくれますか OFF

 

6.瓜:

習いたて 使ってみたくて 君を見て 瓜泥棒って廊下で叫んだ

 

7.外:

暮れ泥むって この外のこと言うのかな ふたりの教室やさしく沈む

 

8.夜:

こっそりとカップラーメンから出づる湯気よ ひとりの夜を救えよ


9.おでん:

お返しにコンビニおでんおごるから はんぺん、ちくわぶ 「不器用だよね」

 

10.卒業:

もう二度と この窓ガラスに君の名を書くことはない 卒業前夜

 

 

 

以下、簡単な解説です。

 

 

 

10個目のお題が「卒業」だったので、

せっかくなら「卒業」をゴールにして10首の短歌を作ろうと思い、

「卒業間近の学校生活」を背景に作りました。

6個目のお題「瓜」での瓜泥棒ですが、漢文の授業で習った「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」という故事成語を無理やり当てはめました。

その他、海援隊とか尾崎豊とかちょこっと埋め込んでいます。

作りの甘い短歌で恐縮です。。。