『つめたいやつら』と『衣服』(短歌の目 第20回)

短歌の目 6月に参加させていただきます。よろしくお願いします。売れたいです。

 

今回の題詠ですが、『つめたいやつら』というタイトルでくくってみました。ジメジメする梅雨に嫌気が差しているなら、つめたさを求めるのも悪くないと思います。

 

tankanome.hateblo.jp

 

 

題詠5首

1. クリーム

笑わない王女の部屋へ行くためのソフトクリーム螺旋階段

 

2. 溝

目が覚めて側溝に嵌まっちまってたらその日からもう思考はしない 


3. 万緑

万緑の項を開けば草田男で おまえの名前も緑色かよ

 

4. 雨

雨雲の間をかきわけじゃじゃじゃーんみたいなやつは下水になれよ

 

5. きみ 

インドでのカレーの定義語るきみ無視して満たすサービスエリア

 

 

テーマ詠「衣服」

 

このシャツの袖の長さがわからない 数字にできるかそもそも袖か

 

 

以上です。つめたさを感じてくれたら幸いです。ありがとうございました。

 

 

岩井堂聖子さんについて書かせてください

岩井堂聖子さんという女優さんをご存知だろうか。私が思うに、今の日本で最も美しい女優である。現在、『デリバリーお姉さんNEO』というドラマに主演している。私が、今クールで唯一リアルタイムで追いかけているドラマだ。動く岩井堂聖子さんを待つ火曜の23時がマイゴールデンタイムであり、半ばそのために1週間の中心を持ってきている。ギャオで見逃し配信をやっているので観てない方は是非。

 

gyao.yahoo.co.jp

 

そもそも岩井堂聖子さんとの出会いは、高校生のときに観た『シムソンズ』という映画だった。当時の彼女はまだ“高橋真唯”という名義で活動していた。この『シムソンズ』が傑作なので、未見の方は、平昌五輪前に必ず観てほしい。

 

www.youtube.com

カーリングに青春を捧げる4人の女の子が主役の映画なのだが、そのメンツが、加藤ローサ藤井美菜星井七瀬、そして高橋真唯なのである。振り返ればとてつもない4人組だ!脇を固める俳優陣も大泉洋(この当時は素晴らしいもじゃもじゃである)、田中圭高田延彦バラエティ豊かなラインナップ。主題歌もジュディマリの「BLUE TEARS」で私達のピュアネスにとどめを刺してくる。ちなみに高田延彦が起用されているのは、『シムソンズ』が当時のPRIDEの運営会社の映像部門が配給していたからである。喫茶店のマスター役で、その店の名物が“流氷ソーダ”。未だに、流氷ソーダを飲みたいと思っている私。常呂町に行きたい。

 

当時の私は、この女子4人の中では加藤ローサ推しであった。(一番知名度あったし、ミーハーな野郎である)友だちに『シムソンズ』を熱弁する際に、あわせて「冬の加藤ローサは最強である」と唱えたものだ。まだこの当時は、衝動的に冬の加藤ローサ最強説を言いふらしていたが、私の中で、冬の加藤ローサ最強説を強固にしたものが『スマイル 聖夜の奇跡』というアイスホッケーの映画である。これも平昌前にマストチェック。森山未來のタップダンスも見れるよ。

 

シムソンズ』の良さは語っているが、何故かこの映画を観たことがある人が周りに少なく共感されない。勝手に孤独を感じ、不満を持っていたのだが、あるとき、『シムソンズ』について大いに語ってくれる著名人を見つけた。あの天才トラックメイカーtofubeatsである。彼はPOPEYEの「好きな映画特集」で、『シムソンズ』を挙げていたのだ!

 

シムソンズ』はデビュー間もない女優さんたちのキラキラとした輝きが秀逸。特に藤井美菜さんにご注目を(完全なる主観です)。見た目の可愛さはもちろん、本当に真面目そうな雰囲気(ブログ愛読者です)がひしひしと伝わってくるのです。

(POPEYE 2015年6月号)

 

この溢れ出る藤井美菜への愛!彼女のブログの好きな写真ベスト5を発表するガチ恋さ!(私を完全に上回っている)。高校生のときに同じクラスだったら絶対仲良しになれる自信があった。神戸と横浜のシティボーイ2人が一直線につながった瞬間である(それは一方通行であるが)。

  

さて、いつの間にか『シムソンズ』および『冬の加藤ローサ』の話に飛んでしまっていたが、tofubeats氏の影響で、久しぶりに『シムソンズ』という文字を観て、調べていたら岩井堂聖子さんへの改名を知り、彼女への気持ちが燃え上がったのです。彼女のインスタを見つけて、気持ちは最高潮になったものの、昨年末で終了。地味に落ち込んでいたところでの、『デリバリーお姉さん』の話は吉報中の吉報であったのだ。

 

『デリバリーお姉さん』というミスリードなタイトルもいい。実際、それは便利屋の店名であって、一話完結形式で、依頼に応えるバディものであるが、その依頼に“応える”というより、“叶える”なのが、素晴らしい。「部屋の中から自分の最高傑作のラブレターを探してほしい」「あの夏を再現して告白してフラレたい」「隣の部屋から聞こえてくるあの人の歌を探してほしい」などなど。

 

岩井堂聖子さん演じるエリーは、バディのマコの姉貴的存在で、やんちゃしてました感溢れる役だ。おでこを丸出しで、つなぎを着て、両手は必ずポケットに。やさぐれつつも人間臭さを出すキャラクターが最高なのである。誰しもが抱える青春的後悔を昇天させるデリバリーお姉さんの活躍っぷりと潜在的な母性に打ちのめされて、ここ最近の水曜日の私の心はとても美しいのだ。

 

せつないぜリー・リー・リー(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』観たマン)

マンチェスター・バイ・ザ・シー』を観た。

 


アカデミー主演男優賞受賞『マンチェスター・バイ・ザ・シー』予告編

 

マンチェスターというと、イギリスの都市を想像してしまうが、題となっている「マンチェスター・バイ・ザ・シー」というのはアメリカのボストンに近い町の名前である。バイ・ザ・シーまでがひとつの名前なのである。ちなみにボストンやマンチェスター・バイ・ザ・シーと同緯度の日本の都市というと室蘭らしい。室蘭・バイ・ザ・シー。やきとり食べに行きたい。

 

この映画の物語の主人公は2人いる。ボストンで便利屋を勤めるリーと、マンチェスター・バイ・ザ・シー(もうMBTSに略す)に住む高校生のパトリックだ。彼らは叔父と甥の関係なのだが、リーにとっての兄、パトリックにとっての父親であるジョーの死とその遺言によって、2人の運命は急接近する。

 

それで、このリーという男が泣かせるわけですよ。哀愁漂うリー。不器用さ丸出しのリー。辛い過去を抱えながら細々と生きるリー。その“辛い過去”がある場面で明らかになるときの心が締め付けられる感じ。その過去に共感することはできないけども、彼の生き方に同情してしまう。その過去を払拭できずに生きているリーが本当に切ない。

 

パトリックは、リア充高校生(つまりムカつく)んだけども、多感な時期に大好きな父親を亡くしているわけで。そして、自分の人生が叔父さんに委ねられているわけですよ。不安定な感情にも心が締め付けられる。でも、あんなに女の子と遊びやがって。許さねえ。決して穏やかな人生でない2人が、一生懸命生きる姿にジーンと来る。

 

その人間ドラマを見守るようなMBTSの街並みが美しい。ゆっくりと時間が流れていくこの街で人生の分岐点が来たことは幸せなことなんだと思う。アメリカ的な継承の物語でもあり、2人の再出発の物語でもある。私はこの映画を観て文学したいので、既に観た方はご意見・ご感想お寄せくださいませ。文学しよう!