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『しりとり』(短歌の目 第13回)

『短歌の目』、11月も参加させていただきます。 

tankanome.hateblo.jp

 

今回は「しりとり」をやってみました。次の短歌の頭文字が決まっている状態で作るのしんどいです。。。絞り出した作品をご覧ください。

 

 

 

1. 本

本当だよ信じてくれよ アルビノ志茂田景樹を見かけたんだって

 
 
2. 手袋
手袋の伸縮性を確かめる夜に蛍のごとくひとひらの雪
 
 
3. みぞれ
昨日からみぞれ交じりでお互いに毛布の中で返信を待つ
 
 
4. 狐
積もらないぼくらの街にキタキツネ匿うための小さなシェルター
 
 
5. メリークリスマス
手綱引くサンタがめぐるこの惑星で「メリークリスマス!」夜はひとつに
 
 
テーマ:「酒」
21の誕生日に飲む酒の味はだんだんと曇る空に似ている 
 
 

エゴサーチされたい(『俺たち文化系プロレスDDT』観たマン)

映画観たマン

『俺たち文化系プロレスDDT』を観た。

www.youtube.com

 

じわじわと私が楽しみにしていたプロレス・ドキュメンタリー映画を公開日に観に行ってきた。はじめてのバルト9。新宿はめったに行かないのでソワソワ。

 

 

2015年11月に行われた、ある“団体対抗戦” をめぐるDDTというプロレス団体に所属する男たちの人生を切り取った74分である。プロレス好きの私としては、この試合への経緯というのもしっかり把握しているし、「#大家帝国」のハッシュタグをリアルタイムで追っかけていた。この一連の騒動が映画として加工されたことがものすごく嬉しい。

 

DDTの劇場公開作品でいえば、前作の『プロレスキャノンボール2014』に続く第2弾。関連性は強くはないが、この作品を予習材料として観ておいて損はない。何故ならこのPWCBで実質的主人公となった大家健が、今作でも大暴れしているのである!

takano.hateblo.jp

 

張り手の応酬、彼女の存在を発表、突然の握手会、だらしない住処。“計画性”という言葉が最も似合わない男、大家健が、この映画をかき乱す。アナとエルサよ、「ありのまま」とはこの男のことを言うのだ

 

しかし、我々はなぜか、この大家健に魅了されてしまうのだ。インタビューで大家は、「『ロッキー』と『クリード』を観て自分自身を奮い立たせる」と、汚部屋で熱く語る場面が出てくるのだが、まさしく我々はこの大家健を“現実世界のロッキー”として崇めているのだ。大家健が、団体対抗戦で立ち向かう先には棚橋弘至日本プロレス史における最高のプロレスラーのひとりに挑む姿は思い出すと今でも熱くなる。

 

私が特に印象に残ったのは、最後の最後に出てくる打ち上げのシーンである。試合後の世間の反応を気にし、エゴサーチを肴に酒を飲んでいるのだが、その店に貼ってある“ある言葉”が、抜群にこの映画とマッチしているのである。偶然なのか意図されたものなのか、わからないが、こういう文脈を語りたくなるからプロレスが大好きなのである。

 

上映終了後、会場を出るとそこには舞台挨拶に居た大家健が!突然の握手会がまさかの開催!サプライズアトラクションに爆笑しながらも、固く握手させていただきました。

  

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なんて素敵な写真なんだ!

 

 

なんかいろいろ(カエラとか師匠とか)

気づいたら11月だし、気づいたらブログを疎かにしていた。もったいないので、書いていないことを連々と。しかし最近、YouTubeなどを貪る時間が取れないことにもどかしさを覚える。徐々にみんなの輪からズレていっている気がするのがつらい。

 

10月18日、19日は2夜連続で赤坂ブリッツにて、私の大好きな木村カエラさんのライブを観に行ってきた。相変わらずのエネルギー量。私の礎はやっぱりこの人だ。

 

https://www.instagram.com/p/BLtBwdrD85R/

初日からぶちこませていただきました。自分の中でPUNKYを噛み締める。 #kaela #punky #アイゴンさんの渋み

 

このライブは新アルバム「PUNKY」 のリリースツアーなのだが、「PUNKY」もなかなか語りたくなる作品である。パンクといえばイギリス発祥のムーヴメントだ。そのイギリス的な空気を醸したセットリストに思わず唸る。久しぶりにあの曲が聞けてカエラ芸人は嬉しかったのですよ。

 

アルバムの発売を受けて各媒体でカエラのインタビューが掲載されていて、ほとんど読破した。「PUNKY」という言葉には「火口」や「熱を帯びた状態」という意味があるとのことだ。私はもうひとつの解釈を提案したい。それは「Y」の力だ。セックス・ピストルズに代表される「PUNK」という青臭くてクセのある音楽ジャンルをカエラのポップ力=「Y」でまろやかにしているのではないか。「PUNK」と「POP」の架け橋になるための「Y」なのである。 

 

話は変わって、人生初の生落語に行ってきた。みんなのべえ師匠こと笑福亭鶴瓶師匠の落語会。

 

https://www.instagram.com/p/BMJMA5XDTBp/

この人やはり化け物でした

 

 

鶴瓶師匠の落語会へ足を運ぼうと思ったきっかけは、ある落語がどうしても聞いてみたかったからである。「山名屋浦里」という題の作品は、タモリさんがブラタモリで吉原を訪ねたときに聞いた実話がベースになっているのである。真面目な留守居とナンバーワン花魁の人情噺。落語が生まれた背景も、落語の展開にもついつい惹かれてしまって赤坂アクトシアターに降り立ったわけである。

 

テレビにはテロップがあり、YouTubeは好きなときに再生・停止ができる。我々受け手がコンテンツを理解するには非常に甘い世の中である。そのような環境で育ってきた私にとって、落語を聞くことはとても新鮮であった。落語を聞くという表現もなかなか正しくはないというか。。なんだろう。落語をこぼさないようにする。落語の味を確かめる。といったところか。鶴瓶師匠の声、動き、表情という限られた情報伝達手段から物語のすべてを自分の中で投影させる。お前の中で、俺の話す物語はどういう色なんだ、と言われてるかのようだ。想像力をフル回転させる真剣勝負。そういえば人の話をこんな集中して聞いたのっていつぶりだろう。

 

落語という”文化”的なハードルを打ち崩すような演出もニクかった。合間に流れるお囃子が前前前世なのだ。なんて洒落ている!べえ師匠がますます尊い存在になった。